小児気管支喘息患者のアセチルコリン吸入試験標準法における反応性と測定前後の臨床経過との関連についての年齢別検討
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概要
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62人の気管支喘息児でアセチルコリン標準法における反応性と閾値および検査前後の臨床経過 (発作日数) との関連について検討した. また5歳から11歳の年少群と12から15歳の年長群に分けて検討した. 年少群では閾値に達したときFEV_<1.0>の落込み (前値および閾値直前のFEV_<1.0>に対する%fall) はアセチルコリン閾値との間に負の相関がみられたが年長群ではこの関連はなかった. 年少群では閾値に達したときのFFV_<1.0>の落込みは検査前の10日間および1カ月間の発作日数との間に正の相関がみられたが, 年長群ではこの関連はなかった. 年長児では閾値に達したときのFEV_<1.0>の落込みは吸入試験後12カ月間の発作日数との間に正の相関があったが, 年少群ではこの関連はなかった. 以上からアセチルコリン吸入試験標準法で閾値に達したときのFEV_<1.0>の落込みは11歳以下では吸入試験前1カ月間の発作の日数と関連し, 12〜15歳ではその後1年間の発作日数と関連する傾向がみられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1992-11-30
著者
-
小田嶋 博
国立療養所南福岡病院臨床研究部
-
小田嶋 博
国立病院機構福岡病院小児科
-
馬場 実
同愛記念病院小児科
-
小田嶋 博
国立療養所南福岡病院
-
小田島 博
国立療養所南福岡病院
-
馬場 実
同愛記念病院
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