アトピー性皮膚炎におけるタイプ2ヘルパーT細胞の検討
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概要
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アトピー性皮膚炎 (AD) におけるタイプ1, タイプ2ヘルパーT細胞 (Th1, Th2) の相対的なバランスを調べる目的で, 患者の末梢血リンパ球を固相化した抗CD3モノクローナル抗体の存在下で培養し, 産生されたサイトカインを蛍光標識モノクローナル抗体で染色, 同時に細胞表面マーカーを染色し, flow cytometryにて解析した。その結果AD患者ではインターロイキン (IL)-2産生細胞の比率は健常人と差がなかったが, IL-4産生細胞は健常人に比べて有意に高かった。ADを臨床症状により重症度別に分類すると, IL-2産生細胞の比率は症状と関連がみられなかったが, IL-4産生細胞は重症例ほど高かった。患者の血清IgE値, 血中好酸球数との比較ではIL-2産生細胞, IL-4産生細胞どちらも特に一定の傾向はみられなかった。今回の結果からADでは末梢血液レベルにおいて, IL-4産生Th細胞, すなわちTh2細胞が優位でしかも重症例ほど多く存在することが示された。
- 日本アレルギー学会の論文
- 1997-12-30
著者
-
中沢 正年
横浜市立大学寄生虫学
-
中嶋 弘
横浜市立大学
-
石井 則久
横浜市立大学医学部皮膚科学教室
-
川口 博史
横浜市立大学医学部皮膚科学教室
-
南 陸彦
横浜市立大学医学部寄生虫学教室
-
南 陸彦
横浜市立大学大学院医学研究科免疫学教室
-
南 陸彦
横浜市立大学医学部
-
西村 百合香
横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター皮膚科
-
川口 博史
国立病院機構相模原病院 皮膚科
-
中沢 正年
横浜市立大学大学院免疫学
-
中沢 正年
横浜市立大学 医学研究科 免疫学教室
-
川口 博史
横浜市立大学医学部皮膚科
-
川口 博史
国立相模原病院皮膚科:横浜市立大学医学部皮膚科
-
川口 博史
横浜市大 医
-
中嶋 弘
横浜市大 医 皮膚科
-
石井 則久
横浜市立大学医学部・皮膚科学
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