気管支喘息患者におけるアゼラスチンのテオフィリンクリアランスに及ぼす影響について
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概要
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気管支喘息治療薬の中心的な役割を果たすテオフィリンは, 有効血中濃度が10-20μg/mlと狭く, 治療域と中毒域との差が少なく, クリアランスに種々の併用薬が影響することが知られている.われわれは, 化学伝達物質遊離抑制薬アゼラスチンが, 血中テオフィリン濃度に影響を与えるか否かを検討した.10例の気管支喘息患者に, アゼラスチン1日4mg2回分服, 少なくとも3日間以上連続投与, 経口徐放製剤Theo-Dur1日600mg(2回分服)と併用し, テオフィリンのクリアランス値と, 血中濃度をTheo-Dur単独投与と比較した.テオフィリンのクリアランス値は, テオフィリン単独群2.068±0.6348.併用群1.911±0.4708と, 両群に有意差はなく(t=1.39<2.26, p<0.05), アゼラスチン投与後の個々の血中テオフィリンクリアランスの変化率は, 1名20.8%増加, 1名25.3%減少の他はすべて20%未満であった.以上よりアゼラスチンは, 経口テオフィリンの血中濃度およびクリアランスに影響を与えないことが認められた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1988-10-30
著者
-
浅本 仁
独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器科
-
小原 延章
国立循環器病センター薬剤部
-
川上 明
国立京都病院呼吸器内科
-
浅本 仁
国立京都病院呼吸器内科
-
北村 良雄
国立大阪病院薬剤科
-
森下 秀樹
国立循環器病センター薬剤部
-
佐々木 義行
国立京都病院呼吸器科
-
佐々木 義行
独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器科
-
北村 良雄
独立行政法人国立病院機構京都医療センター薬剤科
-
佐々木 義行
国立病院機構京都医療センター呼吸器科
-
沢野 哲雄
国立京都病院呼吸器科
-
川上 明
国立病院機構京都医療センター呼吸器科
-
故倉 恵
国立京都病院,呼吸器科
-
藤井 秀俊
国立京都病院呼吸器科
-
磯 茂樹
国立京都病院薬剤科
-
大石 輝樹
国立京都病院薬剤科
-
堀内 保直
国立京都病院薬剤科
-
小原 延章
国立大阪南病院薬剤科
-
森下 秀樹
国立療養所宇多野病院薬剤科
-
澤野 哲重
国立京都病院呼吸器科
-
浅本 仁
国立京都病院:喘息長期治療研究会
-
森下 秀樹
国立循環器病センター 外科系集中治療科
-
故倉 恵
国立京都病院 呼吸器科
-
佐々木 義之
独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器科
-
佐々木 義行
国立京都病院
-
沢野 哲雄
国立京都病院
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