実験喘息の基礎的研究 : I.同種抗体による気管環の試験管内での受身の感作
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概要
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易熱性同種抗体および耐熱性同種抗体を含む血清を用いて, モルモットの気管環を試験管内で受身に感作し, これらの環から作製した気管鎖に抗原を添加したところ, 気管鎖の収縮が認められた.この passive tracheal anaphylaxis 反応は, (1)潜伏期間, 収縮期間, ヒスタミンに対する反応と比較した収縮反応のピークの高さ, 収縮の半減時間という 4つのパラメーターによって定量的に表現された.(2)温度や酸素供給量などが一定の条件下で, 各パラメーターは高い再現性を示した.(3)感作血清量が一定の場合, 一定範囲内の抗原濃度は潜伏期間と反比例し, 収縮反応のピークの高さと比例した.(4)易熱性抗体を含む血清を用いても, 加熱した血清を用いても, 上記のパラメーターに有意差は生じなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1977-04-30
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