成人気管支喘息におけるピークフロー値の全般改善度評価に関する検討

概要

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ピークフロー値の変化と全般改善度判定区分との間には顕著な関連性があり,ピークフロー値の変化の指標については実測値での増加量が実用的であることが示唆された.全般改善度とピークフロー値の増加量の重み付き一致率(Weightedκ)を基に朝,夕方,および朝と夕方の平均ピークフロー値の増加量を最適カテゴリー化し、ピークフロー値の増加量の区切り方については医師の全般改善度と最もよく一致する条件は5段階のカテゴリー化であることをAIC (Akaike's Information Criterion)を用いて見いだした.朝のピークフロー値,朝と夕方の平均ピークフロー値の増加量については「≧50,50〜≧35,35〜≧10,10〜≧-5,および<-5 l/min」,夕方のピークフロー値では「≧45,45〜≧10,10〜≧-10,-10〜≧-45,および<-45 l/min」の5段階区分が最適であった.また,最適カテゴリー化したスコアの合計得点と全般改善度との一致率が最大となるようにカテゴリー化し,ピークフロー値の変化に関する改善度スコア(仮称)を作成した.
日本アレルギー学会の論文
1999-06-30