イラク産Rana ridibundaから検出された住血性原虫類
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概要
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イラク産無尾類Rana ridibunda(319頭)およびBufo viridis viridis(73頭)の血液塗抹標本を作成し,住血性原虫類を検索した.その結果,前者からはトリパノゾーマ5種(Trypanosoma loricatum, T. rotatorium, T. chattoni, T. neveulimaireiおよび新種T. pseudomiyagii n. sp.),Haemogregarina arabica, Dactylosoma ranarumおよび"Cytamoeba"(原生動物と見なす研究者もあるが疑わしい)とミクロフィラリアが検出された.T. neveulimaireiはコルシカで1928年にRana esculentaから発見されて以来60年ぶりに再発見されたものである.またT. pseudomiyagii n. sp.は,琉球産ナミエガエルRana namiyeiから発見されたT. miyagiiと似た種類である.なおB. viridis viridisからは原虫は検出されなかった.
- 日本動物分類学会の論文
- 1989-12-25
著者
-
宮田 彬
大分医科大学
-
宮田 彬
Department Of Infectious Diseases Oita Medical University
-
Molan Abdul
イラク・salahaddin大学
-
SAEED I.
イラク・Salahaddin大学
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