『クルツゲシヒテ』に関する考察(第III報)
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概要
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『クルツゲシヒテ』に関して,これまで,第Ⅰ報1)ではジャンルの成立過程を辿り,そして第Ⅱ報2)では主として,このジャンルに於ける1950年代までの研究報を整理した訳であるが,これらの成果は,拙他編の『ドイツ短編小説の変容―掌編小説の諸相―』3)に包括的にとり込むことができたので,それまで我が国では,研究報さえも整備されていなかったという事情をふり返ってみれば,所期の目的の一端は達したと言うことができるであろう。しかし,今後このジャンルに関する研究が我が国でも活発化するであろうことを考えあわせる時,前述の著書及び第Ⅱ報で充分果すことのできなかった1960年代以降の研究報の整理を行っておくことは必要不可欠の事であると考えられる。以下では,この意味で,第Ⅱ報の後を受けて1960年代を中心に『クルツゲシヒテ』に関する研究報を概観する。Wie es im Ⅱ.Aufsatz uber die”Kurzgeschichte“schon aufgezeigt wurde,enthielten die Forshungen von 50er Jahre in dieser Gattung zwei verschiedene sich widersprechende Richtungen in sich;die normative,und die morphologische od.die phanomenologische.In diesem Aufsatz habe ich zuerst versucht,aufzuzeigen,wie die verschiedene Forschungsrichtungen in den 50er Jahren auf die Forschungen in 60er Jahren EinfluB ausgeubt haben.Es ist aus den Forschungen in der ersten Halfte von 60er Jahren herauszulesen,daB die Forscher mehr und mehr auf die letzte Forschungsrichtung in den 50er Jahren Gewicht gelegt haben.Aufgrund dieser Richtung wurde die Forschungsrichtung in der zweiten Halfte von 60er Jahren aufgebaut.Aber den Forschungen in 60er Jahren entbehrt der Uberblick uber die Uppigkeit und Vielschichtigkeit in den Kurzgeschichten seit 1945.
- 大阪教育大学の論文
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