高分子量メタクリル酸エステルモノマーを用いたポリマー含浸モルタルの圧縮強度
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Recently, a relatively high molecular weight methacrylate monomer (HMWM monomer) has been developed. Since the monomer hardly evaporates under an ambient condition, it is possible to apply a thermal polymerization process under the atmospheric pressure in the production of polymer impregnated polymerization process under the atmospheric pressure in the production of polymer impregnated concrete or mortar (PIC). Furthermore, since it polymerized at room temperature, it is possible to eliminate the thermal polymerization process. This paper describes the compressive strength of PIC using the mixtures of HMWM monomer and multifunctional acrylic monomers. The factors in the experiments were as follows: the number of functional groups of the multifunctinal acrylic monomers and their contents, the water-cement ratio of base mortars, polymerizetion temperature and the polymerization time of PIC polymerized at room temperature (20℃). Compressive strength tests were made on 16×30 mm cylindrical specimens. The water-cement ratio of the base mortars for PIC was varied from 30 to 60%, and their sand-cement weight ratio was 1.0. PIC using HMWM monomer or the mixtures of HMWM monomer and the multifunctional acrylic monomers were prepared as follows: (1) The base mortars were dried at 110℃ for 48 hours, (2) evacuated at 8.0kPa for 1 hour, (3) impregnated with the monomers, (4) pressurized at 0.20 MPa for 30 to 40 minutes, and (5) subjected to thermal polymerization at 70℃ for 12 hours or storage at room temperature for 14 and 28 days. The principal conclusions obtained from the test results are summarized as follows: (1) The compressive strength of the base mortars is extremely improved by using mixed HMWM monomers, even though the compressive strength of PIC using mixed HMWM monomers is lower than that of PIC using MMA monomer. (2) When the number of functional groups of the multifunctional acrylic monomers increases 2 to 6, the compressive strength of PIC increases. In the range of the content of the multifunctional acrylic monomers 10 to 30%, the highest compressive strength of PIC is obtained when the content is 20%. (3) The compressive strength of PIC increases with the glass transition temperature of polymers. (4) The water-cement ratio of the base mortars influences the compressive strength of PIC, and the smaller the water-cement ratio becomes, the higher the compressive strength of PIC does. (5) In the use of a mixed HMWM monomer with a number of functional groups of multifunctional acrylic monomer of 6 and a multifunctional acrylic monomer content of 20%, the compressive strength of PIC polymerized at room temperature for 14 days is nearly equal to that of PIC polymerized at 70℃ for 12 hours.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1993-05-15
著者
-
岩松 幸雄
茨城大学工学部
-
福沢 公夫
茨城大学 工学部都市システム工学科
-
福沢 公夫
茨城大学工学部
-
沼尾 達弥
茨城大学工学部
-
野間口 兼政
日立化成工業(株)山崎工場
-
田代 文夫
日立化成工業(株)鹿島工場
-
岩松 幸雄
茨城大学工学部都市システム工学科
-
野間口 兼政
日立化成工業 (株) 山崎工場
関連論文
- 5353 RC造外断熱工法の実証研究 : その6 層間変形追従性実験(断熱構法・施工・構造性,建築計画I)
- 5356 RC造外断熱工法の実証研究 : その2 取付金物の曲げ性能(外周壁・開口部構法,建築計画I)
- 5351 RC造外断熱工法の実証研究 : その4 構造実験(取付金物の引抜き性能)(断熱構法・施工・構造性,建築計画I)
- 5355 RC造外断熱工法の実証研究 : その1 工法の概要(外周壁・開口部構法,建築計画I)
- 5339 外断熱構法用壁材取付金物の力学的挙動に関する基礎的研究(構法開発,建築計画I)
- 「メカテクノビジョン」シンポジウム報告 建設生産革新の技術をめざして
- 環境とコンクリート 一般廃棄物溶融スラグ微粉末を用いた高流動コンクリートの特性
- 1227 古紙混入モルタルの水分移動及び変形特性に関する実験的研究
- 1499 古紙混入モルタルの収縮変形及び水分逸散特性に関する基礎的研究
- コンクリートスラッジの強度に及ぼす各種要因の影響
- 廃ガラス発泡軽量骨材の長期耐久性改善に関する研究
- 熱イメージ法による物体内部不均質空間の検出とそのモデル解析
- 石材研磨粉のコンクリート用混和材としてのりように関する研究
- 1560 セメント硬化体中の湿気移動に関する基礎的研究
- 補修剤封入による自己修復機能付加に関する基礎的研究
- コンクリートスラッジの有効利用に関する基礎的研究
- 人工軽量骨材モルタル中の細骨材体積が圧縮強度に及ぼす影響
- 遠心力締め固めボックスカルバートの力学的挙動
- アスファルド装下に設置された矩形管の力学的挙動
- コンクリートスラッジの活性度に関する基礎的研究
- 1322 ガラス発泡軽量骨材を用いたモルタルの圧縮強度
- 1161 セメント硬化体中の水分移動に及ぼす湿度と温度の影響
- 1574 セメント硬化体の水分移動と乾燥収縮に及ぼす調合要因の影響
- 住宅の熱環境計測に関する基礎的研究
- 高分子量メタクリル酸エステルモノマーを用いたポリマー含浸モルタルの圧縮強度
- 硬化セメントペースト中の水分の逸散および移動に及ぼす圧縮応力の影響
- 加熱乾燥を受けるコンクリートの水分逸散過程解析に関する研究
- 39 昇温加熱を受けるコンクリートの熱伝導特性に関する基礎的研究(材料・施工系)
- 1246 セメント硬化体の乾燥収縮過程に於けるAE特性
- 430 ポリマーセメントコンクリートのはく離付着性能に関する実験的研究(コンクリート物性・施工)(一般セッション)
- 遠心成形方法によるヒューム管・ポール・PCパイル
- 曲線施工時における推進管の鋼製カラーの力学的挙動に関する研究
- CFRPシート・コンクリート間のはく離付着特性の温度依存性
- FRPシート・コンクリート間のはく離付着特性
- CFRPシート・コンクリート間の引張付着強度と各種表面粗さ指標との関係
- 赤外線サーモグラフィ法を用いたFRPシート・コンクリート間の欠陥検出
- CFRPシート・コンクリート間の付着強度と各種表面粗さ指標との関係
- FRPシートにより横方向補強されたコンクリートの圧縮性状に及ぼすハイブリッド効果に関する研究
- 炭素繊維およびアラミド繊維により横方向補強されたコンクリートの圧縮性状
- CFRPシート緊張接着による鉄筋コンクリート曲げ部材の補強効果に関する実験的研究
- 住宅の高層化をすすめよう
- 1226 建浩物への太陽熱高反射率塗料の途装による温度低下の検証(塗料(3),材料施工)
- 日射透過率および下層反射を考慮した太陽熱高反射率塗料の日射反射率
- 41521 二重外壁構造による事務所空間の省エネルギー化に関する実証的研究(省エネルギー(2),環境工学II)
- 5354 RC造外断熱工法の実証研究 : その7 熱橋部の断熱性能に関する温度解析(断熱構法・温熱・納まり,建築計画I)
- シラン系含浸塗料を塗布したコンクリ-トの海岸地域における暴露試験
- 1525 超軽量石貼りパネルの特性(床・内装,材料施工)
- 1504 住宅解体時の廃棄物発生量及び解体コストに関する実態調査(地球環境・副産物管理(1),材料施工)
- セメント硬化体の水分移動と乾燥収縮に及ぼす配合要因の影響
- 1337 石材の品質評価方法に関する研究(メーソンリー,石,ガラス,材料施工)
- セメント硬化体の水分移動と乾燥収縮に及ぼす温度と軸力の影響に関する研究(材料施工系)
- 41065 居住空間の温熱環境測定と解析に関する研究(住宅の温熱環境,環境工学II)
- 可視光線および近赤外線領域において顔料の種類が塗膜の日射反射特性に及ぼす影響
- 15 p-tert-ブチルフェノールジアルコール縮合生成物中の低分子量化合物について
- 21267 すべり支承を用いた戸建て住宅用簡易免震構法による応答加速度低減効果(免震住宅(2),構造II,2012年度大会(東海)学術講演会・建築デザイン発表会)
- 41021 既存事務所にガラスパネルにて二重外壁工法を施した場合のエネルギー削減効果に関する研究 : その2 熱流体解析により求めた夏期および冬期における二重外壁の断熱性能(人体モデルとCFD解析,環境工学II,2012年度大会(東海)学術講演会・建築デザイン発表会)
- 41020 既存事務所を対象としたガラスパネル二重外壁工法による省エネルギー効果に関する研究 : その1 対象事務所における改修前後の室内温度と消費電力量の変化(人体モデルとCFD解析,環境工学II,2012年度大会(東海)学術講演会・建築デザイン発表会)
- 13A p-tブチルフェノール樹脂の分取GPCによる分別と各フラクションの樹脂構造について
- FRPの再資源化
- 2093 中空鋼管コンクリート合成部材の軸方向圧縮耐力(合成構造)
- 2109 高強度ポリマーセメントモルタル製マンホールの構造性能(プレキャストコンクリート)
- 1236 都市ごみ溶融スラグ微粉末を用いた硬化体に関する基礎的研究(リサイクル)
- 2077 アスファルト舗装下に設置された矩形管の力学的挙動(構造解析)
- 1049 緩衝材を用いたFRPシート・コンクリート間のせん断付着特性の温度依存性(連続繊維補強コンクリート(材料))
- 2245 超軽量人工骨材コンクリートはりのせん断挙動(軽量コンクリート(構造))
- 1094 ヒューム管における管体コンクリートの圧縮強度管理用供試体の選定実験(繊維)
- 1023 石材研磨粉のコンクリート用混和材としての利用に関する研究(再生コンクリート・リサイクル)
- [40] セメント量低減のための練りまぜ方法の研究(流動化・練り混ぜ)
- [101] 含浸塗料の含浸深さに及ぼす各種要因の影響(試験・評価)
- 2007 FRPロッドにより補強したプレストレストレジンコンクリートはりの曲げ性状(プレストレストコンクリート)
- 2056 遠心力締固めコンクリートの特性に及ぼす各種要因の影響(フレッシュコンクリート)
- 1032 含浸塗料を塗布したモルタルの透水性(物性)
- 1042 高温下のコンクリートの水分逸散過程と乾燥収縮(物性)
- 1034 FRPシート・コンクリート間のせん断付着特性に及ぼす試験時温度および樹脂の特性の影響(連続繊維コンクリート)