Oxyhemoglobinによる攣縮脳血管壁微細構造の変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Prolonged vasospasm was produced in the feline basilar arteries by subarachnoid application of oxyhemoglobin, and sequential changes in vascular ultrastructure were observed. Firstly, small cored vesicles in the vascular nerve endings were transformed, decreased in number and finally disappeared in the course of development of vasospasms induced by oxyhemoglobin. Myonecrosis was observed from 1-2 hrs after subarachnoid application of oxyhemoglobin, but it was limited to a small number of smooth muscle cells. In the intercellular spaces among smooth muscle cells, vacuoles, vesicles and granules which might be the cell debris from myonecrosis were visualized from 1-2 hrs after subarachnoid application of oxyhemoglobin, and slowly increased in number, but they were also limited to small areas even 24 hrs after subarachnoid application of oxyhemoglobin. On the other hand, intimal changes were characteristic, including intrusion of myointimal cells, vesicles and granules into the basement membrane-like substance of the tunica intima, detachment of endothelial cells from the basement membrane-like substance and invasion of blood-borne cells in several layers into the subendothelial gaps. They developed massively 24 hrs after subarachnoid application of oxyhemoglobin. Constriction of the arterial wall resulted in a reduction of the luminal size. It was suggested that ultrastructural changes in feline basilar arteries after subarachnoid application of oxyhemoglobin might occur as a consequence of vasospasms. These organic changes, especially intimal ones, might occur irreversibly in the early stage of prolonged vasospasms and facilitate the arterial luminal narrowing. There-fore, it is most important in the prevention of prolonged vasospasms to remove by early operations the subarachnoid clots which contain abundant oxyhemoglobin.
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1980-06-15
著者
-
遠藤 俊郎
富山医科薬科大学脳神経外科
-
鈴木 二郎
東北大学脳研脳神経外科
-
鈴木 二郎
東北大学脳疾患研究施設脳神経外科
-
岡田 仁
東北大学脳研脳神経外科
-
神山 和世
東北大学脳研脳神経外科
-
神山 和世
富山医科薬科大学脳神経外科
-
遠藤 俊郎
富山医科薬科大学 脳神経外科
関連論文
- スキーヤー・スノーボーダーの頭部外傷
- 32 正常圧水頭症により構成失行を呈した3例(北日本脳神経外科連合会 第29回学術集会)
- CPMG法パルス系列による脳血管性障害のNMR-CT
- 脳膿瘍の治療 : 自験41例の検討
- 急性期脳虚血巣に対する血行再開の影響 : 電顕的研究
- 虚血脳に対するmannitolとperfluorochemicalsの併用療法--実験的検討
- 出血性梗塞巣における局所脳循環動態およびCT像 : 実験的研究
- 脳梗塞急性期における血行再開に伴う出欠性梗塞 : 実験的研究
- 脳梗塞の形成過程 : 実験的, 電顕的研究 第二報 小血管の変化
- 脳梗塞の形成過程:実験的,電顕的研究第一報 : 神経細胞の変化
- 脳梗塞急性期の病態とその対策
- 脳動脈瘤破裂後血管攣縮により死亡した症例の病理学的研究
- 脳動脈根治手術後の死亡症例の検討 : 特に早期手術死亡症例について
- 第4-5頸椎レベルに椎骨動静脈瘻を形成したneurofibromatosis type-1の1例
- 9 脳機能マッピングとナビゲーションを駆使した言語・運動野近傍のグリオーマ手術(北日本脳神経外科連合会 第29回学術集会)
- 頸部内頸動脈偽閉塞症の病態と頸動脈血栓内膜剥離術の妥当性
- 頸動脈アテロームプラークの伸展度と血管壁の性状に関する検討
- 1. チタニウムケージを用いた頚椎前方除圧固定術と椎体形成術を同時に行った高齢者の1例(一般演題II)(第33回中部脊髄外科ワークショップ)
- 19 横・S状静脈洞部硬膜動静脈瘻に合併しためまい症状の検討(北日本脳神経外科連合会第28回学術集会)
- 15 たこつぼ心筋障害を伴ったくも膜下出血の3例(北日本脳神経外科連合会第28回学術集会)
- 脳室帽状腱膜下シャントを施行した低出生体重児脳室内出血後水頭症の3例
- 治療が難渋した本態性振戦の一例
- 1.嚥下障害で発症した限局性頚椎前縦靱帯骨化症の1例(一般演題IV,第31回中部脊髄外科ワークショップ)
- 5.頭蓋頚椎移行部奇形を伴った軸椎歯突起後方腫瘤性病変の1例(一般演題II,第30回中部脊髄外科ワークショップ)
- 90 後方経錐体到達法にてクリッピングを行なった上小脳動脈末梢部動脈瘤の1例(北日本脳神経外科連合会第27回学術集会)
- 67 脊髄硬膜動静脈瘻に対する塞栓術(北日本脳神経外科連合会第27回学術集会)
- パーキンソン病に対する脳深部刺激療法で, 双極から単極刺激への変更により症状の改善がみられた1例
- 視床凝固術が奏功した書痙の1例
- 3.流出静脈遮断術を行った頭蓋頚髄移行部硬膜動静脈瘻の1例(一般演題II,第28回中部脊髄外科ワークショップ)
- 頸動脈内膜剥離術の際に留意すべき解剖学的知識と手術手技の工夫
- 血栓溶解療法中,閉塞部に未破裂脳動脈瘤を認めた1例
- 99 スノーボードのジャンプによる急性硬膜下血腫(北日本脳神経外科連合会第27回学術集会)
- ラット脳におけるタンパク質リン酸化 : 検出法と生後発達期に見られる動的変化
- サル脳内ニューロン活動記録実験におけるMRI透瞭画像作製と軸補正の有用性 : 画像誘導手術支援システムの応用
- 脳神経外科手術シミュレーション・ナビゲーションにおける三次元コンピュータグラフィックスの役割
- 画像誘導定位脳手術支援システム(Evans)の各種脳神経外科疾患への応用
- 65 神経内視鏡治療にて軽快した松果体部epidermoid cystの1例(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- 流入動脈閉塞を伴った巨大中大脳動脈瘤の2経験例
- 2.前方除圧固定術後に遅発性,一過性のC5麻痺をきたした1例(一般演題I,第35回中部脊髄外科ワークショップ,研究会ニュース)
- Embolization導入後の脳動静脈奇形26例の治療成績
- 経皮的血管形成術が著効を示した高齢者の内頸動脈狭窄の1例
- 58 頚部頚動脈狭窄病変に対するステント治療(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- 頭蓋内硬膜動静脈瘻に対する血管内治療のスタンダード(今日における血管内治療の適応〜安全に行い得るスタンダード)
- 6.ウィンタースポーツによる頭部外傷:スキー・スノーポード
- 頸部痛発作の翌日,クモ膜下出血をきたした椎骨動脈解離性動脈瘤の1例
- 頸動脈病変治療の諸問題 頸部頸動脈狭窄病変に対する外科治療の選択
- 内シャント非使用頸動脈血栓内膜切除術 : 180例の成績と悪化因子の検討
- スキー頭部外傷例の特徴 : 年齢による検討
- 橋出血後に変温症をきたしrewarming shockにより死亡した1例
- くも膜下出血にて発症した前大脳動脈A1部解離性動脈瘤の1例
- 改良型熱拡散センサーによる定量的局所脳血流量測定法 : 特に小動物を対象とした測定法の開発
- クモ膜下出血例における動脈解離の病理形態
- 脳動脈瘤を併発した頭蓋内クリプトコッカス肉芽腫の1例
- 14 海綿静脈洞部腫瘍に対する治療戦略 : 意図的多段階手術とガンマナイフ治療の有用性(北日本脳神経外科連合会 第29回学術集会)
- High risk症例に対する頚動脈内膜切除術
- 頚椎外傷に伴った椎骨動脈損傷の 3 例
- ガラス片による頭蓋内穿通外傷の3症例
- Mannitol投与下内シャント非使用頸動脈血栓内膜切除術 : 経験35例の検討
- 本邦における頸動脈高度狭窄病変の治療指針 : JCAS研究報告(虚血性病変, PA-10 予防的脳神経外科手術の意義と問題点, 第25回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 手術ライブセッション印象記 (第33回日本脳卒中の外科学会「手術治療ライブセッション」をふり返って)
- (1)剄動脈病変の血行再建術:急性期手術のポイント(4. 急性期手術のポイント)(A8 脳卒中急性期の救急体制と対応)
- 脳梗塞超急性期の主幹動脈病変に対する外科的治療 : 特に頸動脈内膜切除術の意義と限界
- Aggressive Dural Arteriovenous Fistulaの血行動態と治療
- 放射線外照射2カ月後に腫瘍部分の急性腫脹を来した視床神経膠種の1例
- アナウンス : わが国における治療の現状と指針(JCAS研究)
- CEAの現状 : Part I : 手術数・適応
- 脳神経外科からみためまい
- 頸動脈高度狭窄病変に対する外科治療の中長期予後
- 後頭蓋窩減圧術が奏効したachondroplasiaの2小児例
- 胸郭出口症候群に対する手術法についての検討
- 急性期脳虚血患者に対する緊急CEAの適応と手術の要点
- 側頭葉皮質下出血で発症した前頭蓋窩硬膜動静脈瘻の1例
- Oxyhemoglobinによる攣縮脳血管壁微細構造の変化
- 脳動静脈奇形の微小血管構築
- 脳室穿破を伴う視床出血に対する神経内視鏡的血腫除去術
- 脳主幹動脈閉塞症超急性期における局所線溶療法 -転帰と再開通時間の検討-
- 脳動脈閉塞症に対する局所線溶療法 : 再開通時間からの retrospeotive analysis
- 脳室穿破を伴う視床出血に対する神経内視鏡的血腫除去術
- 内頸動脈起始部狭窄症に対する経皮的血管形成術の成績と追跡結果
- 頸動脈内膜剥離術の基本手技
- 頸部内頸動脈狭窄65例の治療予後よりみた血栓内膜切除術適応の検討
- 前交通動脈瘤破裂によるクモ膜下出血と高血圧性脳内出血を相次いで合併した大動脈炎症候群の1例
- 実験的水頭症における血管構築
- 自然消失した特発性椎骨動静脈瘻の1例
- 出血病変を呈する横-S状静脈洞部硬膜動静脈瘻の画像診断と臨床症状の特徴
- 生後1年以内に発症した頭蓋内出血 : 16症例の検討
- 開頭術後に多発性遠隔部脳内血腫の発生した1症例
- 難聴を呈した骨及びPaget病の1例 : CT及びMRI所見
- めまい症例における脳血流異常 : Xe-CTによる検討
- 頸動脈病変の病理形態と外科治療の意義
- 頸動脈内膜切除術後の創部出血 : 自験例の検討と対策
- 血栓溶解術に引き続き血管拡張術を施行した急性期頸動脈閉塞症の1例
- 脳室-腹腔短絡術後にtension pneumocephalusを呈した1例
- 三次元再構築画像を用いた脳神経外科手術シミュレーションシステムの開発
- hypoxia 負荷時の神経細胞障害におけるPAFの関与 : 海馬CA1と大脳皮質由来の培養神経細胞を使用して
- シャント非使用による頸部頸動脈血栓内膜切除術と脳虚血合併症 : 自験126例よりの検討(脳動脈の再建術)
- 4.急性期脳虚血患者に対する緊急CEAの適応と手術の要点, その成績
- 1.High risk頸部頸動脈狭窄の内膜切除術
- 頸動脈動脈硬化性アテローム病変と内膜切除術
- 6.CEA-基本手技のポイントとpitfall回避のための工夫