子宮腺癌,扁平上皮癌細胞スフェロイドの放射線線量生存率関係の相違について

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概要

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ヒト子宮腺癌、扁平上皮癌Spheroidの特徴を線量生存率関係から、単層培養細胞と比較して検討を行つた。HEC-59、SKG-3a細胞を使用。SpheroidはYuhasの方法に基づいて作製された。単層培養状態では、D_0、Dq、n値は、HEC-59(D_0=1.6Gy、Dq=0.6Gy、n=1.5)、SKG-3a(Do=1.3Gy、Dq=0.4Gy、h=1.4)であつた。Spheroid状態では、生存率曲線はSKG-3aで2相性となつた。Spheroidの直径が300μmでは、HEC-59で2相目が殆ど認められないが、SKG-3aでは6Gyの線量をこえた時点から明らかな2相性となつた。また、低線量域では単層培養に比べ、生存率曲線上の肩が大きくなり、この現象は両細胞に見られた。以上の点から、Spheroidは単層培養状態では見られない、固形腫瘍の特徴を備えており放射線効果を検討するうえで有用な手段と示唆された。
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1986-05-01

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