6-Hydroxydopamine 投与後の子宮頚部, 卵管における自律神経末端の変化に関する電子顕微鏡的観察

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false sympathetic transmitter (6-Hydroxydopamine) を投与したラットの子宮頚部, 卵管における交感神経末端の変化を経時的に電顕で追求した. 6-Hydroxydopamineは交惑神経末端を選択的に変性せしめるのでもし子宮頚部筋層, 卵管筋層に交感神経の分布があれば之らの神経線維又は末端が変性し局在が証明される. 今回の検索の結果以下の如き所見が得られた. 1. 対称動物の子宮頚部, 卵管筋層に400Å直径の小含粒小胞を含む神経末端が観察される. 2. 投与1時間後でこれらの交感神経末端に変化を生じ小含粒小胞は消失するか或は内部 core の著明な縮少が見られる. 3. 投与4時間後では神経末端に dense body が出現し含粒小胞は消失する. 又シワン細胞の細胞質に破壊された membrane fragment が出現して来る. 4. 投与14時間後では破壊は更に進行し electron dense body の出現が頻発し神経末端全体の膜構造の肥厚, 電子密度が上昇し, 末端全体の基質の電子密度も上昇する. 5. 投与14時間後でもシナプス小胞のみを含むいわゆる cholinergic endings は変化を受けず, この type の神経末端は子宮頚部筋層に多数観察された. 6. 以上の事より子宮頚部は明らかに交感, 副交感神経の二重神経支配を受けており, 一方卵管は 6-Hydroxydopamine によって大部分の神経末端が変性し vesiclesの消失が起る事より交感神経が極めて優位である事が証明された. 又 small granulated vesicles には Catecholamine, 特に Noradrenaline の存在が示唆された.
1974-04-01

6-Hydroxydopamine 投与後の子宮頚部, 卵管における自律神経末端の変化に関する電子顕微鏡的観察

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