III. 流体系 : 地球流体のパターン形成 (<特集>パターン形成・自己組織系の物理)
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概要
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地球流体は宇宙空間に孤立した準定常開放系である. 物質と角運動量は閉じているが, エネルギーは開放系で, 複雑な構造をもった循環流が形成されている. 循環流はおもに太陽放射による不均一な加熱が原因で生じる. 地球の場合, 地表面から高度1〜2kmまでの大気境界層では散逸効果が卓越し, その上空の自由大気及び海洋内部では回転効果が卓越する. 大気境界層内の流れは完全に乱流化しているにもかかわらず, 実験室内で観察されるのと同様な層流的なパターンが形成されている. いっぽう, 回転効果の大きな領域では, 等圧線に沿った流れが卓越するために, 循環流の形成のメカニズムがわかりにくい.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1984-10-05
著者
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