Wason選択課題における選択の主観的理由
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概要
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Wason選択課題の抽象的標準版と否定版(例えば, もしpならばqではない)が36名の被験者に課せられ, 各カードを調べる必要があるか否かとその判断の確信度を5件法で評定することが求められた。さらに課題終了後, 被験者は各決定の理由を質問されるという形式で, 追観プロトコルが求められた。その理由に矛盾が見いだされると, 被験者の心の中で矛盾が解決されるまで, プロンプト質問が行われた。選択データによれば, 被験者は条件文に明示されているカードを選択する傾向にあり, マッチングバイアス説(Evans & Lynch, 1973)を支持した。しかし, 何名かの被験者は, プロトコルデータがら, 肯定文において関連性判断の後, 確証を行ったり, 双条件解決を行っていることが推察された。
- 日本教育心理学会の論文
- 1999-03-30
著者
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