接続詞「だから」の獲得過程 : 論理的推論と経験的推論における「だから」の使用の発達
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The conjunction "dakara" is supposed to be used in both the logical inference(eg."It is hot in summer. Dakara it is not in summer, if it is not hot.")and the pragmatic inference(eg."It is hot in summer. Dakara we wear light clothes in summer."). The purpose of this study was to see how these functions of dakara(i.e.the logical function and the pragmatic function)were acquired by children. The subjects were 2nd, 4th, and 6th graders(in Exp.1 and 2, 8th graders and undergraduates were added). Exp.1(examination)investigated the use of dakara to see if the two functions were actually observed, and if any other use of dakara was found, by makng the subjects complete sentences such as "It is hot in summer. Dakara...". Exp.2(main experiment)investigated to what extent the subjects had acquired each function, by making them evaluate the use of dakara in various sentences. Exp.3(supplemental experiment)was to examine the stability and reappearance of the developmental tendencies found in Exp.2, by testing the effect of a temporal perturbation-an instruction on how to use dakara-given to the subjects. The results showed 1.dakara was used in both the logical and pragmatic inference, and in the(pseudo-)analogical inference, 2.the logical function was not fully acquired even by 6th graders, 3.the pragmatic function was almost acquired by 2nd graders, 4.the affirmative responses to the use of dakara in a subjective inference(eg."That dog is small. Dakara it is adorable."), and(pseudo-)analogical inference(eg."An apple is red. Dakara a banana is long.")diminished as a function of age, 4.these developmental tendencies reappeared and were stable to a temporal perturbation.
- 日本教育心理学会の論文
- 1983-03-30
著者
関連論文
- 第2部:応用編(学級で研究しようとする人のための心理学研究法入門-研究デザインの視点とデータ収集上の注意-,研究委員会企画チュートリアルセミナー,I 日本教育心理学会第51回総会概要)
- 幼児による嘘と真実の概念理解と嘘をつく行為
- 「未必の故意」に関する教示が司法修習生と大学生の裁判理解および法的判断に及ぼす影響 (特集 素人の事実認定と玄人の事実認定--法と心理学会第7回大会 シンポジウム)
- 講演録 聴き取りの技術--司法面接(後編)
- 講演録 聴き取りの技術--司法面接(前編)
- 裁判員の知識と力--市民が裁判を行うことについて (法と心理学会第9回大会 大会企画公開特別シンポジウム[特集 日本と韓国における市民の司法参加と法心理学])
- 教授・学習12(680〜688)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概念)
- 手話による実演効果 : 熟達者と初心者の比較(日本基礎心理学会第26回大会,大会発表要旨)
- 子どもによるポジティブ,ネガティブな気持ちの表現 : 安全,非安全な状況にかかわる感情語の使用
- 子どもの暮らしの安全・安心 : 子どもの安全教育の新しいアプローチ
- 被験者実演課題における年齢効果と系列位置曲線
- 発達7(246〜252)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 学級で研究しようとする人のための心理学研究法入門 : 研究デザインの視点とデータ収集上の注意(研究委員会企画チュートリアルセミナー)
- 研究委員会企画チュートリアルセミナー 学級で研究しようとする人のための心理学研究法入門--研究デザインの視点とデータ収集上の注意 ([日本教育心理学会第51回総会])
- 発達3(215〜221)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 322 幼児初期の相互交渉の成立過程(IV) : 相互交渉の成立に影響する諸要因(2才児テレビ番組研究報告D)(発達12,発達)
- 右半球における音声の表情検出促進効果(日本基礎心理学会第24回大会,大会発表要旨)
- 表情と音声の相互作用効果 : 大脳半球機能差の検討
- 表情と音声の相互作用効果 : 大脳半球機能差の検討(顔とコミュニケーション及び一般)
- The effect of repeated photographic identification and time delay on the accuracy of the final photographic identification and the rating of memory
- 裁判官および裁判員による, 収集の違法性が疑われる証拠の採用・不採用が法的判断に与える影響
- 被験者実演課題における記憶方略
- 手話の記憶における実演効果
- 検索誘導性忘却の持続性
- 動作の実演によって言葉の記憶は向上するか(日本基礎心理学会第25回大会,大会発表要旨)
- 実演すると何が良く覚えられるのか?(日本基礎心理学会第24回大会,大会発表要旨)
- それは実行した?それとも想像しただけ? : 自己の行為に関するソース・モニタリングと再認(日本基礎心理学会第22回大会,大会発表要旨)
- 幼児への面接において面接者はどのようにあいづちを打つか
- 子どもの証言と心理学鑑定 (特集 法廷における科学)
- 常識とは何か?--法と心理学の視点から ([日本理論心理学会]第54回大会報告) -- (シンポジウム1 常識とは何か?--どう変わり、どんな働きをしているか)
- 少年事件における少年へのインタビュー (法と心理学会第7回大会 ワークショップ)
- 裁判員の法知識と法曹に関する意識--第二次調査から
- 裁判員の刑事裁判への参加意識と法に関する認識(3・完)予備的アンケート調査から
- 文脈情報の想起および言語化が顔の記憶の正確さと確信度の関係に及ぼす影響
- 行為を実演した記憶と想像した記憶の違い : ソース・モニタリング課題による検討
- 裁判員の刑事裁判への参加意識と法に関する認識(2)予備的アンケート調査から
- 裁判員の刑事裁判への参加意識と法に関する認識(1)予備的アンケート調査から
- 認知面接と修正版認知面接における出来事の再生と反復提示された誘導情報の情報源再認
- 目撃証言における顔--顔をどのように伝達するか (特集=ヒトはなぜ顔にこだわるのか)
- 目撃供述ガイドライン作成のために(8)子どもや障害者の目撃供述と被害者供述
- 目撃記憶の正確性と確信度の対応関係(A-C関係) : 再認テストの繰り返しによる影響
- 学校をめぐる発達研究 : 認知・対人関係・自己・精神的健康(発達部門(児童・青年))(わが国の最近1年間における教育心理学の研究動向と展望)
- 読みもの 子どもから体験をどう聞くか (特集 言葉)
- 中国人親子による出来事の対話 : 母親と父親は幼児の出来事の語りをどのように引き出すか
- 裁判員制度と心理学--被害者に関する情報の影響について (特集 裁判員制度実施に向けた課題と展望)
- 244 接続詞「だけど」の機能とその獲得(文法の獲得,発達6)
- 312 拒否表現における文脈的情報の利用(発達13,発達)
- 間接的要求の理解における文脈の効果
- 246 間接的要求の理解における文脈の効果(発達7,研究発表)
- 接続詞「だから」の獲得過程 : 論理的推論と経験的推論における「だから」の使用の発達
- 684 多義語と文脈語の呈示間隔が多義語の同文脈再認に及ぼす効果(文・物語の理解(II),教授・学習)
- 間接的要求の理解に関わる要因
- 219 日本語における命題判断と質問応答の比較(発達3,発達)
- 正導・誤導情報と出来事の情動性が事後情報効果に及ぼす影響
- 意味ネットワークにおける活性化された情報の相互作用 : 多義語と文脈語の呈示間隔が多義語の再認に及ぼす影響
- 「司法における心理学的問題」特集にあたって
- 実演効果における動作の表現容易性と動作・意味間の連合の影響
- 「意味の多義性処理に関する認知心理学的研究」(博士論文要旨・修士論文題目)
- 目撃証言と感情
- 懐かしさ感情が自伝的記憶の想起に及ぼす影響--反応時間を指標として
- 目撃証言
- 司法面接:事実に焦点を当てた面接法の概要と背景
- 子どもを元気にする答え方 : レッツ! 聞き上手母さん
- 正確に話を聞き出せますか? : レッツ! 聞き上手母さん(5)
- 質問でプレッシャーかけてませんか? : レッツ! 聞き上手母さん(4)
- 「わかりやすい報告」できてますか? : レッツ! 聞き上手母さん(3)
- たくさん話せるオープン質問 : レッツ! 聞き上手母さん(2)
- 聞いてあげる、答えてあげる : レッツ! 聞き上手母さん(1)
- 児童虐待における子どもとの司法面接--出来事を話す
- Belief and experience of memory recovery
- 発達心理学から見た司法場面での少年--子どもからどのように話を聞けばよいか (小特集 少年法2005年改正法案の批判的検討)
- しんりがく最新研究(2)自己は記憶によってつくられる--出来事を記憶し語ることの発達
- 子どもの面接--法廷における「法律家言葉」の分析 (特集[法と心理学の可能性])
- 意味ネットワ-クにおける活性化された情報の相互作用--多義語と文脈語の呈示間隔が多義語の再認に及ぼす影響
- 文脈の形成に関する実験的研究--形成に関わる要因と形成された文脈の性質