CTを用いた傍脊柱筋測定 : 片麻痺患者における左右差の検討
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概要
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CTを用いて脳血管障害患者の傍脊柱筋筋断面積を測定した.対象は脳血管障害片麻痺患者80名である.傍脊柱筋をL3〜L4間, 中殿筋をL5〜S1間でCT撮影し, それぞれの筋をトラックボールで囲み断面積を求めた.その領域内の正常筋CT値(30〜120HU)を示す部分をL3レベルの体幹全体の面積で除した値を筋%面積として算出した.71例で脳病巣同側と対側との傍脊柱筋筋%面積の差を認めなかったが, 9例においては脳病巣同側の筋%面積の方が小さかった.この脳病巣同側がより萎縮している群は, 上下肢の麻痺は共同運動レベル以下, 発症からCT撮影までの期間は90日以上, さらに歩行可能であるが速度は1.0m/sec以下という特徴を有していた.
- 1996-03-18
著者
-
園田 茂
東京都リハビリテーション病院
-
辻内 和人
東京都リハ病院
-
千野 直一
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
-
鎌田 由治
東京都リハビリテーション病院
-
鈴木 美保
東京都リハ病院
-
才藤 栄一
藤田保健衛生大
-
廣瀬 光夫
東京都リハビリテーション病院
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