現代社会に視線を届かせるような「題材論的方法」の研究 : 題材実践「ストレスのゆくえ」を例に絵画療法との比較を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The "thematic method" is an approach to imaginary picture-making in which theme sets the direction that forms the means of entry into the individual's life and world. This paper will verify the educational effectiveness of this approach as well as clarify its differences from "clinical painting probes" as the subject of painting therapy. As a result of considering the theme that would best elucidate these problems in light of themes cited for therapeutic effects, such as "all my worries" and "what troubles me" , I chose the theme"where stress goes" . Stress is grasped as suffocation, a sense of alienation, and a sense of obscurity, together with the pathological side of the mind rising from modern society;it is also a target of psychotherapy. In painting therapy, painting activities are conducted by giving themes such as "my family" , "me in the rain" , "the group and me" , and "the classroom" to juvenile delinquents, truant students and neurotic patients to expose sources of psychological discord andtraumatic psychological experiences in relationships within the family, society, and school, the awareness of which purges the emotions and creates a channel for stabilizing the mental system. The "thematic method" , by comparison, addresses the problems of how these people can regain their emotional freedom together with how they can become autonomous human beings and manage within highly civilized social and economic systems. In this respect, unlike clinical painting probes, "thematic method" probing is not limited to actual mediation of personal relationships;it extends to human and world understanding. Of course the acquisition of human and world images are conditions of intellectual training, however through this, the form of image defines one's way of living in the context of society and provides a clear outline of self(self-awareness reflecting the relationdhip with others and the world).
- 2000-03-21
著者
関連論文
- 主題表現法に基づく造形表現力と鑑賞及び評価能力育成に関する考察 : 題材「季節感のある和菓子のデザイン〜仙台市の四季〜」を通して
- 中学校美術科における題材「マイ・Xファイル」(中学三年生)の実践的研究
- 主題表現法に基づく鑑賞及び評価能力の育成--[宮城教育大学]附属中学2年生における物語画「宮沢賢治作『おきなぐさ』」制作、想像画「マイスペースの物語」制作、想像画「夢の色模様」(学生作品)鑑賞の実践を通して
- 図画工作・美術科学習指導要領の論理性とその美術教育観
- 中学校美術における絵画的イメージの広がり : 題材「窓から見る風景」を通して
- 中学校における美術の授業「平面構成」の実践的研究
- 高等学校における美術の授業(観察画)の実践的研究 : 美術教育の基礎の問題を中心として
- 書評 斎藤稔著『人文学としてのアルス--西洋における人文主義的芸術の系譜』
- 情報化社会に視線を届かせるような「主題」の研究 : 題材「電話のある風景」を中心として
- 現代社会に視線を届かせるような「題材論的方法」の研究 : 題材実践「ストレスのゆくえ」を例に絵画療法との比較を通して
- 題材「ラス・メニーナス〜宮廷の侍女たち〜の鑑賞」実践におけるワークシートの分析--中学3年生の場合
- 中学3年生における鑑賞ワークシートの考察 : 学生作品『ストレスのゆくえ』の鑑賞を事例とし
- 主題表現法に基づく鑑賞及び評価能力育成に関する考察 : 小学校現職教員における「ねぶたの下絵」,題材「私たちのつながり」,物語画「うろこ雲」の実践を通して
- 鑑賞行為に及ぼす主題表現法の効果に関する考察
- 書評 『小学校学習指導要領解説 図画工作編』
- 主題表現法に基づく鑑賞及び評価能力の育成に関する考察--[宮城教育大学]附属中学2年生における実践を通して
- 主題表現法に基づく鑑賞及び評価能力育成に関する考察 : 題材「BFOが舞い降りて〜水彩技法を用いて〜」の鑑賞を通して
- 辞項結合法に基づく題材論的方法の比較研究 : 題材「地球の自画像」と題材「生体工学の自画像」の実践をめぐって
- 主題表現法に基づく鑑賞及び評価能力の育成に関する考察
- 小学校図画工作科における知性教育の理論的及び実践的研究 : 題材「私たちのつながり〜コラージュ技法を用いて〜」(小学5年生)を事例として
- 「アトリエ・コパン美術教育研究所」主宰新妻健悦氏における造形言語論とその実践に関する考察
- アトリエ・コパンにおける造形活動の表現論及び教授学的考察
- 「フロントガラスは見た」における題材論的方法の研究 : 修辞学理論に基づく題材設定法の試み
- 「伝え合いたいこと」の主題表現に伴う鑑賞指導の方法論開発
- 学習指導要領新訂増補内容に関する実践的研究 : 中学校美術科における「光の表現」を事例として
- 題材「集団と私」における題材論的方法の研究 : 題材論的方法と絵画療法の教育的作用の連関を求めて
- 小学校図画工作科における知性教育の理論的及び実践的研究--序論
- 題材「夢の色模様」における題材論的方法の研究
- 「万華鏡の世界への挑戦」の実践的研究
- 美術教育における統合化の構造とその問題点 : 題材「美しく舞い降りる立体作品」を事例として
- 題材「すてきな贈り物〜メッキを利用した身近で使う工芸品〜」の実践的研究
- 題材「イレギュラーの物語」における題材論的方法の研究--題材論的方法と絵画療法の教育的作用の連関を求めて
- 造形表現における人文・社会科学的知見の意義に関する考察 : 題材「世界の仲間を救え〜コラージュ技法によるポスター制作〜」を事例として
- 題材「つながりのある世界」の題材論的研究
- 想像画的制作法における「題材論的方法」の研究
- 題材「すてきな贈り物〜メッキを利用した身近で使う工芸品〜」の実践的研究
- 題材「世界の仲間を救え〜コラージュ技法によるポスター制作〜」の実践的研究
- 現代の社会生活に視線を届かせるような「題材論的方法」の研究 : 題材「都市の物語」を中心として
- 「生きる力」育成と美術教育 : 題材「絵しりとり」「イメージのキャッチボール」を通して可能性を探る
- 絵画表現における「主題」の研究 VIII : 「主題」論の系譜とその構造
- 絵画表現における「主題」の研究 VII : 題材「マイ・スペース〜家での私〜」(中学2年生)を中心として
- 作品比較法による題材「ルノワール作『ピアノに寄る娘たち』の鑑賞」 (中学1年生の場合)
- 鑑賞教育指導案の批判的考察 : 鑑賞体験の四契機を分析の視点として
- 教養型鑑賞授業の意義と課題 : 題材「日本趣味 : 歌川広重と油彩の比較(中学2年生)」を事例として
- 東日本大震災とアート : 石巻市アトリエ・コパン主宰新妻健悦氏に聞く
- 書評 大原螢著『東北芸術文化の水脈』
- クロード・モネ作『印象・日の出』の鑑賞における、美的特性の感受と主題感受の調査研究(中学1年生の場合)
- 中学3年生における鑑賞ワークシートの考察--学生作品『ストレスのゆくえ』の鑑賞を事例として
- 主題表現法に基づく造形表現力と鑑賞及び評価能力育成に関する考察--題材「季節感のある和菓子のデザイン--仙台市の四季」を通して
- 主題表現法に基づく鑑賞及び評価能力育成に関する考察--題材「BFOが舞い降りて--水彩技法を用いて」の鑑賞を通して
- 図画工作・美術科学習指導要領の論理性とその美術教育観