外傷性脊髄損傷に対する早期リハビリテーションの効果
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概要
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It is widely accepted that early rehabilitation programs are required for patients with spinal cord injury (SCI) immediately after injury. However many patients with SCI are admitted to rehabilitation facilities only after a long interval in Japan. The purpose of this study was to investigate how early rehabilitation contributes to improve their activities of daily living (ADLs) in Japan. The present multicenter study examined the status of SCI rehabilitation in Japan, and sought to determine the natural course of SCI and the effect early intervention has on rehabilitation. Sixteen Rosai hospitals and one college of medicine participated in our study. One hundred twenty-three SCI patients (admitted between April 1994 and March 1997, 104 men, 19 women ; mean age, 48.8±17.7 yr) were divided into an early rehabilitation group and a delayed group and were retrospectively assessed by using the American Spinal Cord Injury (ASIA) and International Medical Society of Paraplegia (IMSOP) classification of ASIA/IMSOP 1992 version. The motor recovery rate (MRR) was defined as (ASIA motor score at discharge-ASIA motor score at admission) / (100-ASIA motor score at admission). The regression lines for FIM^<TM> instrument score and ASIA motor score were determined for 6 subgroups (early or delayed tetraplegia, central cord injury, paraplegia) by the MRR staging. The regression lines for physical or cognitive FIM score and ASIA motor score were also determined for 6 subgroups. Three stages were obtained : acute stage : 2 weeks postinjury ; recovery stage : 2 weeks to 6 months postinjury ; and chronic stage : more than 6 months postinjury. Regression lines showed that rehabilitation improved physical functional independence for ASIA motor score, especially in the early rehabilitation subgroups. There was no correlation between cognitive FIM score and ASIA motor score in 6 subgroups. The present findings suggested that SCI rehabilitation contributed to good ADLs for motor function and early SCI rehabilitation hastens and promotes improvement in ADLs by enhancing ADLs for function.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2003-03-18
著者
-
富永 俊克
山口労災病院整形外科
-
内田 竜生
関東労災病院リハビリテーション科
-
富永 俊克
労働者健康福祉機構山口労災病院整形外科
-
住田 幹男
労働者健康福祉機構関西労災病院リハビリテーション科
-
富永 俊克
燕労災病院 リハビリテーション科
-
富永 俊克
独立行政法人健康福祉機構山口労災病院リハビリテーション科
-
藤本 幹雄
脳血管研究所美原記念病院リハ科
-
住田 幹男
関西労災病院リハビリテーション科
-
藤本 幹雄
関西労災病院リハビリテーション科
-
徳弘 昭博
吉備高原医療リハビリテーションセンターリハビリテーション科
-
真柄 彰
燕労災病院リハビリテーション科
-
真柄 彰
新潟医療福祉大学
-
徳弘 昭博
吉備高原医療リハビリテーションセンター
-
内田 竜生
関東労災病院リハビリテーション診療科
-
真柄 彰
燕労災病院リハビリテーション
-
富永 俊克
山口労災病院 リハビリテーション科
-
富永 俊克
山口労災病院
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