Citrusnin-A : ナツダイダイの葉から得られた新規抗菌性物質
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概要
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ナツダイダイの葉に, カンキツかいよう病菌の拮抗細菌(Pseudomonas sp.)を接種すると, 接種部位に数個の抗菌性物質が生成される.そのなかの一種の化合物の構造について検討した.その結果, 本化合物は式Iで示される新規な桂皮アルコール誘導体であることがわかり, citrusnin-Aと命名した.単離したcitrusnin-Aの細菌に対する抗菌活性を検討したところ, 非寄生菌であるXanthomonas campestris pv.phaseoliとX.campestris pv.oryzaeに対しては強く現われたが, 寄生菌であるX.campestris pv.citriおよび多犯性菌であるAgrobacterium tumefaciensに対しては著しく弱いことが判明した.
- 日本農薬学会の論文
- 1985-02-20
著者
-
太田 孝彦
長崎県総合農林試験場
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渡辺 敬介
住友化学 (株) 宝塚総合研究所
-
宮門 正和
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
渡辺 敬介
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
大野 信夫
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
野中 福次
Faculty of Agriculture, Saga University
-
大野 信夫
住友化学・農薬研
-
太田 孝彦
Nagasaki Fruit-Tree Experimental Station
-
太田 孝彦
長崎総農林試愛野
-
宮門 正和
Agricultural Chemicals Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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