無菌発芽したエンドウの in vitro での開花, 結莢
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エンドウの試験管内での世代促進技術を開発するため, 種子を無菌は種して培養し, 開花率, 結莢率が高くなる培養容器, 容器の栓, 温度, 照度, 照明時間, 培地成分などの培養条件を明らかにした.1. 試験管内の培養条件においても, エンドウは生育, 開花に関して, ガラス温室で栽培した時と同じ品種特性を示した.早生で短節間である'美笹'など絹さや品種では開花率, 結莢(結実)率がともに100%であったが, 晩生で節間の長い'きしゅううすい'などの品種では, 開花率, 結莢率が低かった.2. 開花率, 結莢率が最も高くなる培養容器と栓は, '美笹', 'きしゅううすい'ともに, φ30×200mm試験管と綿栓であった.3. 25℃で培養した場合, 20℃区に比べて, '美笹'では, 開花および結莢が早くなった.'美笹', 'きしゅううすい'ともに, 10, 000lxの照明は3, 000lxに比べて, 開花率, 結莢率が高く, 開花が早くなった.また, 'きしゅううすい'では24時間照明は16時間に比べて, 開花率が高く, 開花が早く, 結莢率が高くなった.4. 'きしゅううすい'の結莢率が最も高くなる培地組成は, MS培地の窒素濃度が標準, ショ糖濃度が3%, ホルモンはNAA0.5mg・liter^<-1>添加又は無添加であった.5. 'きしゅううすい'の培養において, 培地へわい化剤ウニコナゾール10mg・liter^<-1>やアンシミドール10mg・liter^<-1>を添加することにより, 無添加に比べ, 茎長と節間長が短く, 節数が少なくなった.また, ウニコナゾール添加区は, 開花率, 結莢率が高く, 開花および結莢が早くなった.
- 1999-01-15
著者
関連論文
- サブストレートポットでの育苗培養土の酸度矯正によるハクサイ根こぶ病の発病抑止効果
- 無菌発芽したエンドウの in vitro での開花, 結莢
- キイジョウロウホトトギスの保護および産品化に関する研究(第1報)採種およびは種条件が発芽に及ぼす影響
- スターチス・シヌアータ新品種'紀州ファインホワイト'および'紀州ファインイ***ー'の育成
- 宿根カスミソウ茎頂組織の vitrification 法(ガラス化法)による超低温保存
- スターチス・シヌアータ新品種'紀州ファインホワイト'と'紀州ファインイ***ー'の育成とその特性
- スターチス・シヌアータ培養苗の苗質が鉢上げ後の生育に及ぼす影響
- シュッコンカスミソウ茎頂組織のガラス化法による凍結保存
- シュッコンカスミソウの育種に関する研究(第1報)低ロゼット性個体の試験管内選抜法
- ササユリの産品化に関する研究(3)切り花栽培における切り下球の再利用法
- ササユリの産品化に関する研究(2)球根の低温処理による開花調節
- ササユリの産品化に関する研究(1)和歌山県における自生地実態調査
- キイジョウロウホトトギスの園芸化を目指した増殖法 (花特集 鉢花・花苗 新商品開発のヒント)
- 和歌山県におけるササユリ産品化への取り組み (花特集 鉢花・花苗 新商品開発のヒント)
- エンドウの in vitro における節間長の評価法
- ササユリの開花調節技術
- ササユリ切り花生産における定植時期と栽培中の球根肥大との関係
- エンドウの in vitro における世代促進のための培養法
- エンドウの胚, 胚珠特に子房培養における植物体再生
- 宿根カスミソウの次期主力品種の特性と高品質生産 (特集 宿根カスミソウの栽培技術と産地動向)
- ハクサイのサブストレートポット苗の特性と定植後の生育、収量
- 寒ギク小輪品種の切花生産に関する研究-3-1,2月開花の電照栽培について
- スプレーギクにおける直挿し栽培と砂上げ苗栽培の生育、開花
- スプレーギクの直ざし栽培における発根時のべたがけ期間及び資材について
- バラ切り花の土耕・切り上げ栽培における採花母枝およびベーサルシュートと収量の関係並びにその品種間差異
- エンゼル系カーネーションにおける冬春切り栽培の栽植密度および摘心・整技法
- スタ-チス類の切り花生産における諸問題-4-増殖,育苗に関する諸問題
- スタ-チス・シヌア-タの促成栽培に関する研究-2-苗冷蔵及び長日処理の開花及び収量に及ぼす影響
- ストック切り花の低温貯蔵
- スタ-チス・シヌア-タの促成栽培に関する研究-1-各種苗令における温度反応と低温要求性
- 寒ギク小輪品種の切花生産に関する研究-4-低温条件における開花可能な限界温度と日長
- 寒ギク小輪品種の切花生産に関する研究-2-高温条件における開花可能な限界温度と日長
- ストックの作付体系に関する研究 (第6報) : 若齢期の低温処理が花芽分化, 開花に及ぼす影響
- ストックの作付体系に関する研究 (第5報) : 分枝系品種の開花期の早晩と低温, 中温及び高温における開花反応
- ストックの作付体系に関する研究-4-ジベレリン処理が無分枝系品種の生育,開花に及ぼす影響
- ストックの作付体系に関する研究 : (第3報)無分枝系品種における開花の早晩と低温および中温に対する開花反応
- ストックの作付体系に関する研究 : (第2報)無分枝系極早生種の中温および高温における開花反応