ストックの作付体系に関する研究 (第6報) : 若齢期の低温処理が花芽分化, 開花に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コモンストックの若齢期における低温が花芽分化及び開花に及ぼす影響を検討した.1. 多数の実用品種を用いては種5日後から低温処理した時の着花節位は, 分枝系では早生の品種ほど低かった. 一方, 無分枝系では晩生種の安房の春の着花節位が最も高かったが, 極早生種, 早生種及び中生種の間には差が少なかった. 発らいまでの日数は着花節位が低いほど早まった.2. 子葉展開時から展開葉数10枚までの各段階から低温処理を行うと, 無分枝系及び分枝系の早生種, 中生種及び晩生種のほとんどの品種において, 着花節位は低温処理開始が早いほど低い傾向が認められた.3. 展開葉数10枚時から最低気温4°Cで10〜40日間の低温処理を行った. 100%開花に必要な低温日数は, 無分枝系の早生種, 中生種及び分枝系中生種が10日, 分枝系晩生種が20日, 無分枝系晩生種が40日であった. 低温処理終了時に花芽分化していた処理区でのみ高い開花率が得られた.
- 園芸学会の論文
著者
関連論文
- サブストレートポットでの育苗培養土の酸度矯正によるハクサイ根こぶ病の発病抑止効果
- 無菌発芽したエンドウの in vitro での開花, 結莢
- エンドウの in vitro における世代促進のための培養法
- エンドウの胚, 胚珠特に子房培養における植物体再生
- ハクサイのサブストレートポット苗の特性と定植後の生育、収量
- 寒ギク小輪品種の切花生産に関する研究-3-1,2月開花の電照栽培について
- スプレーギクにおける直挿し栽培と砂上げ苗栽培の生育、開花
- スプレーギクの直ざし栽培における発根時のべたがけ期間及び資材について
- バラ切り花の土耕・切り上げ栽培における採花母枝およびベーサルシュートと収量の関係並びにその品種間差異
- エンゼル系カーネーションにおける冬春切り栽培の栽植密度および摘心・整技法
- スタ-チス類の切り花生産における諸問題-4-増殖,育苗に関する諸問題
- スタ-チス・シヌア-タの促成栽培に関する研究-2-苗冷蔵及び長日処理の開花及び収量に及ぼす影響
- ストック切り花の低温貯蔵
- スタ-チス・シヌア-タの促成栽培に関する研究-1-各種苗令における温度反応と低温要求性
- 寒ギク小輪品種の切花生産に関する研究-4-低温条件における開花可能な限界温度と日長
- 寒ギク小輪品種の切花生産に関する研究-2-高温条件における開花可能な限界温度と日長
- ストックの作付体系に関する研究 (第6報) : 若齢期の低温処理が花芽分化, 開花に及ぼす影響
- ストックの作付体系に関する研究 (第5報) : 分枝系品種の開花期の早晩と低温, 中温及び高温における開花反応
- ストックの作付体系に関する研究-4-ジベレリン処理が無分枝系品種の生育,開花に及ぼす影響
- ストックの作付体系に関する研究 : (第3報)無分枝系品種における開花の早晩と低温および中温に対する開花反応
- ストックの作付体系に関する研究 : (第2報)無分枝系極早生種の中温および高温における開花反応