食用ハスの開花, 受精および種子形成
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概要
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食用ハスの効率的な交配方法を確立するため, 開花, 受精および種子形成を調査し, 以下の結果を得た.1. 開花は1日のうちで午前6 : 00∿7 : 00に最大に花弁が開き, 午前12 : 00頃に閉じ, ほぼ4日間続いた.開花当日の満開時の花の口径は'天王', '早霞'が1∿10cm, '中国'が1∿5cmであった.2. この3品種では雄ずいは開花当日には開葯していなかったが, 開花1日後には大部分が開葯し, 開花2日後には全部が開葯していた.3. '天王'では雌ずいの受精能力が開花前日からあり, 開花当日に最も高く, 開花1日後にやや低下し, 開花2日後には全くなかった.4. '早霞'では交配に用いる花粉は開花1日後の花からの採取が最も適していた.5. 以上の結果から, 開花前日に除雄・袋かけした開花当日の雌ずいに, 開花前日に袋かけした開花1日後の自然開葯した花粉を交配することで, 最も効率的に種子が形成されることが明らかとなった.6. また, この交配方法は種子形成において交配組合せ別の差異が少なく, 多くの食用ハスの交配組合せに適用できると考えられた.
- 園芸学会の論文
- 1998-07-15
著者
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