ツバキ属栽培種における細胞学的研究 : V.チャ節2種における核型の種内変異
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概要
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二倍体カメリア・イラワディエゾシス(C.irrawadiensis)5栽培系統と二倍体チャ(C.sinensis var. sinensis)30栽培系統を材料として,個々の染色体の長腕と短腕の長さおよび付随体染色体による核型の種内変異を明らかにした。観察された2種のうちの多くの系統では核型の類似性が高く,両種がごく近縁であるとする分類学上の取扱いは適当と思われる。しかし同一種内でも,観察個体数の多いチャの一部の系統で核型の相違が認められた。付随体染色体については,多くの系統で4本観察されたが,2本またはまったく認められたい系統もあった。この結果から,付随体染色体の数はチャを分類する指標にはなり得たいと考えられる
- 日本育種学会の論文
- 1979-09-01
著者
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