赤外線放射温度計による地表面温度と熱収支モデル計算による地表面温度の比較
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概要
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1次元熱収支モデルが適用できる土地被覆状態やスケールを検討するために, 航空機に搭載した熱画像式赤外線放射温度計による地表面温度と熱収支計算による地表面温度を比較した. 本研究では沖縄本島北部の計108画像について, 各画像の平均地表面温度および土地被覆別の地表面温度を検討した. 検討対象とした赤外線放射温度計の1画像の範囲は約270m×250mである. 土地被覆を海, ダム湖, 砂, 赤土, 市街地, 草地, 農耕地, 森林の8つに分け, モデル計算では土地被覆別にパラメーターを設定した. 1画像内の地表面温度の計算値は土地被覆ごとに計算した地表面温度に占有率をかけて, 加重平均して算定した. 地表面温度の観測値と加重平均による計算値の差の標準偏差は夏季に1.2℃, 冬季に1.2℃であり, 様々な土地被覆が混在する狭いスケールにおいてもモデルの計算結果は観測値をほぼ再現できた.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2001-06-30
著者
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石島 英
琉球大学理学部
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石島 英
琉球大学理学部物質地球科学科
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木村 玲二
琉球大学理学部物資地球科学科
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横山 拓哉
琉球大学理学部物質地球科学科
-
木村 玲二
鳥取大学乾燥地研究センター・気候・水資源部門
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