傾斜対流実験のフラクタル次元解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
簡単な傾斜対流実験を行ない,得られた温度時系列データからフラクタル次元(相関次元:D)を求めた.定常波動流ではD〜1.2という結果を得た.また,実験の精度等に問題が残るものの,不規則波動流ではD〜3.5となり,このようなカオス流に対しては,フラクタル次元解析はスペクトル解析では得られない有益な情報をもたらす可能性があることがわかった.しかしながら,バシレーションのレジームでは準周期変動を示す次元2が得られなかった.その理由としては,バシレーションのパワーがランダムノイズのパワーとほほ同程度であったこと,アトラクタ上の点の不均一分布に見合うだけの十分なデータ数が得られていなかったことなどが考えられる.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1993-11-30
著者
関連論文
- 浅水系におけるジェットの非定常運動に伴う重力波放射について (波の非線形現象の数理とその応用)
- B154 有限長データにおける見かけのトレンドの分布関数とトレンドの検出可能性(気候システムII)
- P179 翼型係留気球の設計と開発
- C157 アンサンブルデータ同化手法を用いた近未来気候変動予測実験(様々な時間スケールでのデータ同化とアンサンブル予測,専門分科会)
- B166 気候変化予測から影響評価への不確実性伝播 : 南米の水資源影響評価を例として(気候システムI)
- A307 降水量変化予測と水資源影響評価の排出シナリオ依存性(気候システムII)
- 座談会「流体力学の基礎教育」
- C404 都市の熱慣性が決定するヒートアイランド循環の時間発展(大気境界層II)
- P238 揚力を利用した翼型係留気球の開発 : シミュレーション解析による考察と改善
- 23pPSA-103 Lorentz振動子モデルを用いたO_2,N_2分子の散乱断面積の解析(領域5ポスターセッション,領域5,光物性)
- P234 振動子強度を用いた大気の散乱断面積の物理的考察
- P208 Recycling Rateから見たGlobal水循環の変動特性について
- 2000年度春季大会専門分科会報告
- $\beta$平面上の2次元乱流における帯状流形成 (乱流による輸送,拡散,混合の数理)
- 下層・中層大気中の結合過程に関する国際ワークショップの報告
- カオスと数値予報-局所的リアプノフ安定性と予測可能性-
- A351 異なる気候感度を持つ大気海洋結合モデルにおける対流圏調節とフィードバック(スペシャル・セッション「マルチ気候モデルデータ解析による地球温暖化現象の理解」,口頭発表)
- P224 マルチモデルの将来気候変化場と現在気候場の関連モードを用いた将来気温変化場の推定(ポスターセッション)
- B165 20世紀のエアロゾルの増加がアフリカの降水トレンドに及ぼす影響(気候システムI)
- A115 パーフェクトモデルテストによる気候変化予測と現在気候再現性の関係の評価とその応用(気候システムI)
- A307 炭素性エアロゾルの増加が20世紀のアフリカ南部の降水変化に及ぼす影響(気候システムII,口頭発表)
- 2.分科会「成層圏変動と気候」の報告(2000年度春季大会専門分科会報告)
- 「The Essence of Chaos」 Edward N. Lorenz著 : University of Washington Press, 1993年,227頁
- 回転水槽中の定常傾圧波動におけるカオス的ラグランジュ運動と熱輸送
- セミスペクトルモデルを用いた回転水槽中の流れパターンの遷移に関する数値的研究
- 回転流体中での複数の平衡解とそれらの安定性について (遷移過程と乱流の理論)
- D354 RCPにシナリオに基づいた対流圏オゾンの将来予測(物質循環システム,口頭発表)
- P135 プレモンスーン期の大気・地表面加熱におけるエアロゾルの寄与
- 気象衛星GMS画像の処理とデータベース化について
- Atmospheric Predictability〔邦文〕 (IAMAP・IAHS′93特集号) -- (シンポジウム・ワ-クショップ報告)
- 傾斜対流実験のフラクタル次元解析
- 傾斜対流実験で得られたカオスへの遷移(乱流の発生と統計法則)
- A210 2030年までの確率的気候変化予測に向けて : 第2報-降水量変化(気候システムII)
- P325 CO_2平衡応答および過渡応答実験における気候フィードバック
- A303 赤外線放射温度計による雲底温度測定 : 快晴時モデルによる水蒸気補正(降水システムIII)
- 赤外線放射温度計を用いた雲底温度の観測
- 円筒水槽中の内部重力波の可視化 -QBO実験への応用-
- QBOの室内実験
- 第9回中層大気に関する会議の報告
- 成層圏周極渦を想定した準周期的な流れ場におけるカオス的混合 (大自由度・強非線形の波動現象の数理)
- Pattern and formation of zonal band structure in forced 2D turbulence on a rotating sphere
- 回転球面上の強制2次元乱流における帯状流の形成過程
- 回転球面上の強制2次元乱流における波数空間内のエネルギー分布
- Flow pattern in forced two-dimensional turbulence on a rotating sphere
- 回転球面上の強制2次元乱流(乱流の発生と統計法則II)
- P191 大規模気候データの高速自己組織化マップによる可視化抽出例
- A206 人為起源の温室効果ガス増加による20世紀の昇温量推定に及ぼす炭素性エアロゾル増加の影響(気候システムII)
- 簡単化された非線型モデルによる大気循環形態の研究 : 1992年度日本気象学会賞受賞記念講演
- 回転球面上の2次元乱流(流体力学におけるトポロジーの問題)
- 大気現象の予測可能性:簡単な大気モデルにおける局所的リアプノフ安定性解析(流体中の非線形波動の数理的側面)
- 熱帯に局在した加熱による波動励起と中層大気への伝播
- 全球大気海洋結合モデルMIROC出力のダウンスケールと流域内降水量の推定
- B356 CO_2漸増地球温暖化実験 : 様々なモデルにおける気候フィードバック(気候システムIV)
- A301 CO_2増加に対する気候応答 : 海洋熱吸収と氷アルベドフィードバック(気候システムIII)
- P429 Lorentzモデルによる大気の散乱断面積
- P330 青空スペクトルの一次散乱モデルによる解析
- D359 回転球面上の円領域における周極流の形成に関する室内実験(大気力学II)
- D355 カルマン渦は何故、対になって現れるのか?(大気力学II)
- C201 済州島の風下に見られるカルマン渦の特徴 : 成層および三次元効果の影響(大気力学)
- 天気予報とカオス (生活と自然現象の予測)
- ミルククラウンに関する研究(ながれマルチメディア)
- 海洋熱塩循環の多重解に関する研究
- C114 ミルククラウンの画像解析
- 温度依存性粘性率をもつ流体の一次元流れ : 負性抵抗をもつ流れの安定性解析
- ながれマルチメディアー学会電子化への実験
- マルチメディア論文(CD-ROM)のアブストラクト マルチメディア論文について
- 回転系の熱対流実験
- 回転系の熱対流実験
- 回転系の熱対流実験
- 回転系の熱対流実験
- 回転対流の水平スケール
- B410 温暖化に伴う降水特性の変化(気候システムIV)
- P131 晴天時全天輝度分布と大気ダストに関する研究
- $f$平面浅水系におけるジェット流の不安定擾乱について(非線形波動現象の構造と力学)
- P313 揚力を利用した翼型係留気球の開発
- P282 飛行機に伴う気圧変動の観測
- B216 21世紀のエアロゾルの分布と放射強制力の予測(エアロゾル)
- 順圧不安定の non-modal growth と波の運動量
- 回転球面上の2次元乱流における周極渦の形成 (回転流の数理)
- 台風の軸対称構造・非軸対称構造に関する数値実験 : 2000年台風12号を例に
- 順圧不安定による擾乱の発達の上限を求める数値的手法(流れの安定性と乱流統計)
- 強制-散逸系における順圧不安定な極渦の非線形な様相 : 流れ場のレジームと物質輸送
- 順圧不安定な極渦の非線形時間発展
- 順圧不安定による擾乱の飽和過程について:2次元流体の統計理論(流体における波動現象の数理とその応用))
- 強制ロスビー波による極渦の崩壊-数値実験-
- 回転球面上の帯状流の安定性について(流体中の非線形波動の数理的側面)
- 中緯度対流圏界面付近におけるロスビー波の砕破(波動の非線形現象の数理とその応用)
- D455 高解像度大気海洋結合モデルによる近未来気候変動予測実験(近未来予測・極端現象予測,AR5に向けた気候変化予測の現状,専門分科会)
- D454 MIROCを用いた近未来予測システムの開発(近未来予測・極端現象予測,AR5に向けた気候変化予測の現状,専門分科会)
- D451 全球気候モデルMIROC5による現在気候の再現と将来予測(気候システムモデリング,AR5に向けた気候変化予測の現状,専門分科会)
- D459 地球システムモデルMIROC-ESM-CHEMによるアジア域の有害紫外線シミュレーション(地球システムモデリング,AR5に向けた気候変化予測の現状,専門分科会)
- D452 気候感度の物理パラメータ不確実性(気候システムモデリング,AR5に向けた気候変化予測の現状,専門分科会)
- P303 パターンスケーリングの排出シナリオ依存性(ポスター・セッション)
- A309 大気海洋結合モデルによる近未来の台風変化予測(スペシャル・セッション「地球温暖化に伴う台風変化の理解に向けて」,一般口頭発表)
- A104 気候感度の物理パラメータ不確実性のメカニズムと制約(気候システムI,一般口頭発表)
- P129 CO_2の瞬時強制による降水量変化に対する気孔コンダクタンス変化の効果(ポスター・セッション)
- 第9回大気・海洋の波と不安定に関する研究集会の報告
- P395 気候モデルで再現された北極海の海氷変化と雲量変化の関係(ポスター・セッション)
- D364 20世紀後半における北部太平洋域の寒冷化傾向に対する人為起源エアロゾルの影響(気候システムIII,口頭発表)
- P379 20世紀後半におけるユーラシア大陸上の春季降水量変化に対する人間活動の影響(ポスター・セッション)