夏まきオオムギ品種の特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オオムギの早生品種を晩夏に播種し12月〜1月に子実を収穫する豆まき栽培法により品種比較を試みた。無かん水条件下では品種内の出穂や成熟が乱れ,子実収量も低かった。かん水条件下では子実重が22.6〜39.5(kg/a)であった。西海皮24号(二条種)はどの環境下でも穂数が多く多収であった。羽系S104(六条種)はほぼ1個体1本の穂のみで穂揃い良く,早生で播種後約3か月で収穫できた。CIMMYT育成の系統は早生で本栽培に適するものが多かった。今後さらに多収を得るためには,成熟の穂揃いは悪いが分けつの多いもの,たらびに穂摘いを良くし成熟までの日数を短縮するためには分けつの少ない1穂小花数の多いもの,の両タイプの品種を選抜していく必要のあることが明らかにたった。
- 日本育種学会の論文
- 1980-03-01
著者
関連論文
- 24 DBC法による高リジン大麦の検定
- 大麦の蛋白質改良育種に関する研究 : 蛋白質とアミノ酸の簡易分析法としてのBiuret法とDye-Binding法,およびその応用例
- カンショの近交係数と収量との関係
- カンショの貯蔵腐敗の品種系統間差異
- カンショにおける高糖系統選抜について
- コンピュータを利用したカンショ育種試験成績のとりまとめ方法
- 二条種裸性オオムギ系統の育成
- カンショ硬実種子の硫酸処理
- 非醸造用大麦育種試験成績のデ-タベ-ス化とその利用--育種とコンピュ-タ-23-
- 夏まき栽培したオオムギの生長解析
- 穂選抜したオオムギ種子の播種器の試作
- 14 オオムギの二期作栽培
- 二・三の環境条件が稲葉身気孔密度に及ぼす影響
- 過去9年間の二条大麦育種試験選抜効果
- 84 各種用途の大麦品種の育成
- 系統用播種機の試作とその性能
- 50 大麦葉の気孔数の多少が光合成と蒸散におよぼす影響.
- 大麦葉の気孔数の多少が光合成と蒸散におよぼす影響〔英文〕
- カンショ育成系統の近交係数
- カンショの収量や収量関係形質の年次間相関
- カンショ育種試験成績のデータベース化
- 1穂粒重の大きい夏まき栽培用のオオムギ系統
- 夏まきオオムギの施肥法と子実収量との関係
- 夏まきオオムギ品種の特性
- オオムギの気孔数について: V.気孔の大きさと蒸散速度および光合成速度との関係
- オオムギの気孔数について: IV.呼吸を考慮した場合の葉肉抵抗の推定法
- オオムギの気孔数について : III.気孔数と他の形質との関係
- オオムギの気孔数について : II.気孔の分布と気孔数の品種間差および遺伝力
- オオムギの気孔数について : I.気孔数と光合成速度との関係