てん菜の雄性不稔現象に関する組織化学的研究 : 葯組織の水素イオン濃度, 炭水化物及びアミノ酸の消長について
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概要
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1.蒲組織汁液のpHを指示薬を用いて調査した。その結果正常型では葯の生育に伴ってPHはzig-zag型の推移を示すが,雄性不稔型では漸進的に下降するのみである。2.タベート組織中の澱粉は,正常型では 葯が生長するに従って消失していくが,不稔型では開花に至っても尚残存する。一方,還元糖は正常型で増カ買が著しいが,不稔型では蒲の生長が進んでも,顕著な増加を示さない。3.葯の中のアミノ酸組成は,その生長に伴って変化し正常型ではフロリンが出現するが,不稔型には存在したい。又,アラニンは不稔型に多く含まれているようである。
- 日本育種学会の論文
- 1963-06-25
著者
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