大豆の量的形質に関する遺伝研究 ; V.開花期および成熟期に関与する遺伝子数とその効果
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概要
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(1)大豆2品種、三号早生大豆とハロソイを親集団として、そのF_1、F_2および両戻し交雑集団を用い、開花期および成熟期の遺伝子分析を行なった。(2)開花期の早晩に関与する遺伝子は2対と推定され、早晩両親の遺伝子型をそれぞれAAbb、aaBBと仮定した、これらの遺伝子は、対立遺伝子間および非対立遺伝子間交互作用が存在し、その優性程度は他の遺伝子型によって優性から劣性まで変化した。交互作用の効果に関与する遺伝子要因はadditive × dominanceの相互作用であることが推定された。(3)成熟期の早晩に関与する遺伝子も2対と推定され、早晩両親の遺伝子型をそれぞれaabb、AABBと仮定した。両遺伝子間に交互作用が認められない。そして、両遺伝子ともその作用価は8.21日と推定された。ただし、一方の遺伝子はわずかな優性(1日)を示した。
- 日本育種学会の論文
- 1972-12-31
著者
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