大豆の伸育性に関する育種学的研究 : I.伸育性形質による品種間変異
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概要
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大豆の伸育性による品種間変異を育種学的な見地から解明するために30品種を用いて、十勝農業試験場および北海道大学農場の2箇所で試験をおこなった。開花期以後に増加する節数の程度を指標とし、大豆30品種を3群にわけた。すなわち有限、半無限および無限である。また異なる試験圃場における量的各形質について分散分析をおこなった結果、群間には有意な差が認められたが、群と場所の間では相互作用は統計的に有意とは認められなかった。開花期については、有限と半無限品種の間に統計的に有意な差は認められないが、粒大、葉柄長、小葉長の変異、主茎の基部と先端部との太さの差および開花期間等は、伸育性程度の増加に伴って増大することが認められた。また葉の形質の特長から半無限および無限品種の草型が円錐形をなすことが観察された。
- 日本育種学会の論文
- 1972-10-31
著者
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