Brassia campestris L.のアイソザイム遺伝子座と連鎖分析
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概要
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最近,Brassia campestrisについても分子遺伝学的標識による染色体地図の作製が行われているが,アイソザイムの標識は比較的容易に利用できる利点があり,なお育種上の利用が期待される.各種のアイソザイムについてゲル泳動像の遺伝的基礎を明かにしておくことは,アイソザイムの利用上有意義である.ここでは前報告(Furuya and Ikehashi 1991)で高い多型性を示したチンゲンサイとスグキナの品種集団から得られた自殖後代と,ハクサイとミズナの自殖系統の交雑によるF_2集団の両者から,合計19のアイソザイム遺伝子座を同定した結果を報告した(Table2).これらのうち,酸性フォスファターゼ(ACP),エステラーゼ(EST),フォスフォグルコムターゼ(PGM).グルタミン酸・オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT),ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)は,ポリアクリルアミトゲル電気泳動により,フォスフォグルコイソメラーゼ(PGI),パーオキシターゼ(POX)は,デンプンゲル電気泳動により検出した(Table1).
- 日本育種学会の論文
- 1995-03-01
著者
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