経口避妊薬DT-5061によるラット血清アルカリフォスファターゼの上昇
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概要
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Norethisteroneおよびethinyl estradio1を配合した経口避妊薬であるDT-5061をラットに14日間経口投与し, 血清アルカリフォスファターゼ(ALP)上昇の由来を検討した。その結果, DT-5061の5.35 mg/kgおよびEEの0.35 mg/kgの投与により, 血情ALPの上昇が認められた。ALPアイソザイム濃度では肝型および骨型が増加しており, 増加率では肝型が高く, 増加量としては骨型が多かった。組織中ALP濃度では, 肝型アイソザイムの上昇と一致して, 肝中ALP濃度の増加が見られ, 肝重量の増加も伴っていた。しかし, 肝内胆汁鬱滞を示すような組織所見はみられず, 血清LAP, ビリルビン, GOT, GPTにも増加は認められなかった。骨中ALP濃度には増加がみられず, 骨型アイソザイムの増加とは一致しなかった。以上の結果より, 本配合剤によるラット血情ALPの増加は, 肝で誘導されたALPおよび骨型のALPの増加によるものであり, 配合成分では主にEEがこの作用に関与しているものと考えられた。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1994-11-25
著者
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梶村 哲世
第一製薬株式会社安全性研究所
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野村 護
日本トキシコロジー学会講習会小委員会
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大野 広志
第一製薬株式会社 開発研究所 安全性研究センター
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野村 護
第一製薬株式会社 開発研究所 安全性研究センター
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東條 宏子
第一製薬株式会社 開発研究所 安全性研究センター
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梶村 哲世
第一製薬株式会社 安全性研究所
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梶村 哲世
第一製薬株式会社 開発研究所 安全性研究センター
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