蜜源レンゲを緑肥として用いた水稲の持続的生産
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概要
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今では, すっかり目にすることが少なくなった春のレンゲであるが, レンゲは, 養蜂家にとって高価なレンゲ蜜の蜜源であり, レンゲ田を確保するために種子を稲作農家に提供して栽培して貰うことも行われている.加えて, レンゲは田園の景観上の意義も計り知れないほど大きい.また, 人の目や心を癒し, 蜜を供給した残りの植物体は, 緑肥としての価値も高く, 一挙両得以上の効果がある.しかし現実には, 水稲の早期栽培の普及と共にレンゲは衰退の一途にある.筆者らは, このレンゲに改めて注目し, 1993年から水田外からの人工的なものの投入を一切しないで環境に与える負荷を極力少なくし, 緑肥のレンゲのみで水稲の持続的な生産をすることを試みている.本報告は, この農法を続けて6年目の結果を同じ地域で20数年来レンゲの鋤込みを続けてきた稲作農家の結果と比較・検討した実証栽培報告である.
- 日本作物学会の論文
- 1999-12-10
著者
-
浅井 辰夫
静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター
-
西川 浩二
静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター
-
浅井 辰夫
静岡大農
-
青木 包雄
静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター
-
岡沢 志織
静岡大学農学部附属農場
-
待井 常男
稲作農家
-
西川 浩二
静岡大学農学部
-
浅井 辰夫
静岡大学農学部
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