無気門亜目ダニ類の化学生態学 XXXIX. ダニ 3 種の増殖型とヒポプスの体表炭化水素にみる化学 2 型
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概要
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ロビンネダニ, Histiogaster sp.及びSchwiebea sp.を用いて, ヒポプスと増殖型での体表及び後胴体部腺成分の相違を調べた。3種ともに増殖型では炭化水素の主成分はトリデカンであったが, ヒポプスでは3種ともに炭素鎖が4個増えたZ-8-ヘプタデセンとZ, Z-6, 9-ヘプタデカジエンの混合物であった。ヒポプスが増殖型よりも乾燥条件に強くなる特質を化学的に説明できる変化と考えられる。増殖型に普通に見つかる警報フェロモンなど炭化水素以外の成分をSchwiebea sp.のヒポプスでは多量に検出できたが, ロビンネダニとHistiogaster sp.の2種のヒポプスでは微量に特定できなかった。
- 日本ダニ学会の論文
- 1994-05-25
著者
-
鈴木 隆久
筑波大院・生命環境
-
岡部 貴美子
森林総合研究所
-
桑原 保正
京都大学農学部農薬研究施設
-
松山 茂
筑波大学、生命環境科学研究科
-
岡部 貴美子
森林総合研究所九州支所
-
松山 茂
筑波大学応用生物化学系
-
鈴木 隆久
筑波大学応用生物化学系
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