1999年に早播きしたコムギにおける凍霜害の様相

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概要

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暖地のコムギ作においては, 播種期および収穫期の雨害を回避するための早播き栽培が注目されている. しかし, 早播き栽培すると, 年次によっては凍霜害が発生することがある. 九州農業試験場で育成された秋播性コムギ「イワイノダイチ」は, 早播きしても茎立ちが早まらないため, 凍霜害回避型品種として注目されている(藤田 1997). コムギの早播き栽培における凍霜害発生については, すでにいくつかの報告がある(古城ら 1984, 岩淵ら 1999)が, 凍霜害には様々の種類や程度があると推察され, その発生様相を随時調査することは凍霜害を回避する栽培技術を開発する上で重要である. そこで, 本研究においては, 1999年に早播きした秋播性コムギ「イワイノダイチ」および春播性コムギ「チクゴイズミ」に発生した凍霜害の1事例について報告する.
日本作物学会の論文
2001-05-15

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