コムギの広畦条播栽培における条別追肥が生育・収量・品質に及ぼす影響

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概要

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コムギの広畦条播栽培において外側条と内側条で追肥量を変えることが生育・収量・品質に及ぼす影響を明らかにした。最高分げつ期の生育量,開花期の生育量,穂数,1穂粒数,千粒重,子実重および原麦の蛋白質量は,外側条の追肥量が多いと外側条が大きくなり,内側条の追肥量が多いと内側条が大きい傾向が認められた。追肥時期についてみると,1回目の条別追肥の影響は穂数および子実重で大きく,2回目の条別追肥の影響は1穂粒数,千粒重,子実重および原麦の蛋白質量で大きかった。しかし,生育,収量関連形質および子実重の外側条と内側条の値の平均値には追肥法による差異は認められなかった。また,条別追肥は原麦の蛋白質含量の不均一化を招く危険性が示唆された。したがって,条別の追肥よりも各条に均等に追肥を行うことが収量・品質の安定・向上のためには重要と判断された。
日本作物学会の論文
2003-05-15

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