イグサ育種における個体選抜時の諸形質と系統選抜時の諸形質の相関

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個体選抜時の諸形質と系統選抜時の諸形質の関係を調査した。1.個体選抜時においては,茎長,茎数,茎の太さで互いに正の相関が認められた。また,花序着生率と硬度で,90？以上,105？以上および120？以上の茎数相互で正の相関が認められた。茎の太さと茎の太さの整否で負の相関が,硬度で正の相関が認められた。系統選抜時においても,個体選抜の場合とほぼ同様な傾向が認められたが,異なる点としては,花序着生率と茎の太さ,90cm以上茎数と硬度で正の相関が認められた。また,120？以上茎数と茎の太さで相関が弱く,茎の太さと茎の太さの整否で相関が言忍められなかった。2.個体選抜時では,系統選抜時に比べ全般的に茎が短く,細く,太さが揃っておらず,軟らかく,茎数が多い傾向が認められた。3.個体選抜時の諸形質と系統選抜時の諸形質との形質間相関において,同一形質間では,花序着生率と茎の太さの整否を除いて正の相関が認められた。また,異なる形質間についてみると,個体選抜時と系統選抜時での茎長,茎数,茎の太さで互いに正の相関が認められた。個体選抜時の花序着生率と系統選抜時の茎の太さの整否,茎の太さと硬度で正の相関が認められた。茎の太さの整否と茎の太さ,硬度で負の相関が認められた。更に,硬度と花序着生率,茎の太さ,茎の太さの整否で正の相関が認められた。
日本作物学会の論文
1994-03-11

イグサ育種における個体選抜時の諸形質と系統選抜時の諸形質の相関

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