地干しがいぐさの生育・品質およびエチレン生成に及ぼす影響
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概要
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いぐさ栽培における地干しが茎のエチレン生成量および生育・品質に及ぼす影響について検討し,次のような結果を得た。1.湛水状態から落水するといぐさ茎のエチレン生成量は増加し,6時間ないし18時間後に最大に達したがその後は減少し.地干し終了時では湛水状態よりかなり少なくなった。2.地干し後の整のエチレン生成量は,落水期問が長く土壌が過乾燥になると極端に多くなった。3.地干しにより生育は抑制されるが,その後の間断灌水により根の活力が高く,生育も良好となった。また,挫折抵抗が高く葉緑素含量も多くなり,品質が良好となった。4.地干し後も弓1き続き落水すると,根の活力が弱く,生育は劣り,品質も極めて不良となった。5.地干し後の土壌の過乾燥による生育・品質不良は,水分ストレスによるいぐさ茎のエチレン生成量の増加も影響しているのではないかと推定された。
- 日本作物学会の論文
- 1982-12-10
著者
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