鹿児島県における「べにばな」の適応性について
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概要
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本県における「べにばな」の適応性を検討するとともに2〜3の特性について調査した。本県では6月中下旬になると降雨量が多くなり,べにぱなの採花作業,結実に支障をきたすので5月中に開花が終る早生品種を用い,11月中に播種することが最も適応しているものと考えられる。この点から採花用としては県在来種,岡山種が良いが,両品種とも刺があり採花作業に難点がある。採花は開花後3日目が最適であるが実際約には開花後2〜4日ごとに実施すべきである。採花してもその後の稔実には悪影響は認められない。子実の充実は開花の早い花茎ほど良好であるが,開花後25日程度で種子用として採種可能であり,油脂原料としては開花後30日以降に収穫する必要がある。4月上旬ごろから発生の多いさび病に対してはダイセン,ジマンダイセン等による防除効果が高く,登熟も向上する。今後は早生で刺なしの多収(生花・子実)で良質品種を目標に選抜を進め,採花用と併せ含油量の多い外国品種についても検討の要がある。
- 1970-06-30
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