イネの雄性不稔系統間における開花習性の比較
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概要
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ハイブリッド・ライスの実用化にはF_1種子の効率的な採種技術が不可欠である。現在, 中国など, ハイブリッド・ライスを実用化しているところでは, 雄性不稔系統・維持系統・稔性回復系統の三系を利用した採種方式がとられている。しかし, この雄性不稔を利用した方式の採種効率は現在のところ決して高いものではない。ここでは今後の採種効率の向上の基礎資料とするために, 雄性不稔系統の開花習性について比較検討した。採種効率が低い大きな原因としては, 雄性不稔系統と花粉親系統との開花が一致しないために受粉が行われないことが挙げられる。開花の不一致は出穂期のずれにより開花日が合わないことが原因となる場合がある。また, 開花日が一致しても開花時刻がずれることも報告されている。そこで今回は, 雄性不稔系統とその維持系統について出穂期の外, 出穂後の暦日による開花数の推移と1日の時刻による開花数の推移とを調査した。
- 日本作物学会の論文
- 1987-03-31
著者
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津川 秀仁
青森県農試
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津川 秀仁
青森県農業試験場:(現)農業研究センター
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矢ケ崎 健治
埼玉県農林総合研究セ
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松葉 捷也
農林水産省 中国農業試験場
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矢ケ崎 健治
埼玉県農業試験場
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津川 秀仁
青森県農業試験場
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