オオアカウキクサの被害と防除
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1 本報告は佐渡郡金井町新保川附近の水田に大発生しているオオアカウキクサについて, 昭和37年〜39年に水稲に対する被害および防除について行なった試験結果をまとめたものである。2 繁殖は極めて旺盛で, 湿田等で15℃〜20℃の適温下では年2回の繁殖最盛期を示す。3 稲に対する被害は, 温度較差を少なくし, 密度が増加すると稲の生育初期に倒伏させ, その後は穂数を減らす。また, その他競合による障害を及ぼすなど, 稲の生育を害し減収の大きな原因となる。4 防除にはPCPを主成分とする薬剤が顕著な殺草効果を示したので, 本試験は主にPCP25%粒剤について実施した。その結果, オオアカウキクサの発生初期に水深を4cm以下にして, 10a当りPCP製品で4kg以上散布すれば, 防除が可能なことが認められた。
- 日本作物学会の論文
- 1966-03-25
著者
関連論文
- さとうきび育種における選抜方法に関する研究 : 第1報束植方式が諸形質に及ぼす影響
- 苧麻の選抜方法に関する研究 : 第2報系統選抜について
- 苧麻新品種「しらぎぬ」、「あおかぜ」について
- 苧麻繊維細胞の調査方法について
- 苧麻の選抜方法に関する研究 : 第I報個体選抜について
- 苧麻実生苗の生育相について
- 降霜後における甘藷の品質・収量の変化
- 甘藷の畦の高さと生育収量との関係
- 甘しょ多収穫栽培の解析的研究 : 第1報 多収畑および普通畑における生育相の差異
- 甘しょ多収穫栽培の解析的研究 : 第II報多収畑および普通畑における理化学的諸性質について
- 乾田直播栽培における耕深砕土回数と出芽苗立について
- さとうきびのポリひふく栽培に関する研究 : 第1報植付け時期が生育・収批におよぼす影響
- オオアカウキクサの被害と防除
- 苧麻の選抜方法に関する研究 : 第3報個体選抜と系統選抜の関係について
- すかしゆり新品種佐渡透について(第 7 回講演会)