苧麻の選抜方法に関する研究 : 第I報個体選抜について
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概要
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永年作物である苧麻の育種は,従来優良系統の選抜のために,播種育苗1年,個体選抜,系統選抜,生産カ予備検定,本検定に夫々3年,合計13律の長きを要している。育種能率を高めるためには,育種体限の短縮と能率的な選抜方法を見出すことが重要である。筆者等はかかる見地から苧麻の選抜方法に関する研究をとりあげ,まず個体の選抜方法特に幼菌期選抜の可能性を中心に研究を進めている。幼菌期の選抜については,[過去において経験的に劣懸実生形質として10項目をあげている(1)。これらの形質は成園においては劣悪とみなされるものが多いが,幼苗期においては出現しない形質があり,叉殆んどの形質は幼苗期と成長植物との間に相関がなく,幼笛期選抜の基準になり得ないことが明らかにされてきた。本研究は1956年に着手し継続中であるが,個体の選抜方法について大方の知見を得たので報告する。
- 日本作物学会の論文
- 1958-12-08
著者
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