ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第1報 採種後の経過期間および光条件が発芽に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The root of Bupleurum falcatum L., Bupleuri Radix, is so important a crude drug that it is used in almost all the prescriptions of Chinese drugs, being listed in the Japanese pharmacopoeia VIII-2. The quality, however, of the crude drug produced in Japan is excellent and the production is only a little. Hence a large portion is imported from China, an increased domestic production being much required. As yet few fundamental investigations have been made on the cultivation of this plant. The seeds require a long time for germination to take place and the germination itself is unstable and irregular. This is one of the main difficulties in the practical cultivation. The present studies were undertaken with a view to elucidating this characteristics of germination and to establishing the methods of hastening of germination and of storage, being conducted during a period from 1969 to 1973. In part I, the results of experiments, carried out in 1969 and 1970, on the influence of the time elapse after seed harvest and light conditions on the germination are reported. 1. Observations of the seed germination during one year from fresh seed harvest at intervals of one month showed that there was no great difference in germination percentages between plots from fresh seed harvest (M_0) to four months after seed harvest (M_4), the highest being five months after seed harvest (M_5) (Table 1). 2. During a period of six months from M_0 to M_6, germination percentages were heightened in the presence of light, the seeds being confirmed to be a light germinator. 3. Regarding the mean necessary time (days) for germination, the plot of M_0 was the longest (30.74 days), there being no great difference in those from M_1 to M_5 (26.50-28.93 days) (Table 2). 4. The embryo size of the freshly harvested seeds (M_0) was the smallest (embryo rate, 5.10%), attaining to the largest five months after seed harvest (M_5, embryo rate, 16.69%) (Table 3). 5. From the foregoing, it has been clearly demonstraied that the characteristits of germination of Bupleurum falcatum L. is due to the after-ripening of the seeds, i.e., the embryo at the time of fresh seed harvest is yet immature and underdeveloped morphologically.
- 日本作物学会の論文
- 1976-06-30
著者
-
金木 良三
東京農業大学農学部
-
金木 良三
東京農大
-
桃木 芳枝
東京農業大学農学部
-
桃木 芳枝
東京農大生物産業
-
川谷 豊彦
東京農業大学
-
桃木 芳枝
東京農業大学大学院生物産業学研究科
-
川谷 豊彦
国立衛試
関連論文
- 神奈川県西南部における混播牧草の夏枯れ現象とその形態変化について
- 20 トウキ (当帰) 栽培における光環境、苗の大小の相違が抽苔並びに生育・収量・品質に及ぼす影響
- 25 近紫外域光がキュウリ、インゲンの初期生育並びにホルモンの消長に及ぼす影響
- 11 直播水稲における断根処理がその生育・収量におよぼす影響に関する生態・生理学的研究
- 3 断根処理による直播水稲の過繁茂抑制効果について
- 39 紫外域光の補光がインゲンの生育及び光合成能力におよぼす影響について
- 70 強制送風処理が乾田直播水稲の生育・収量に及ぼす影響
- 73 根の物理的機能の解明に関する研究 : 第4報 強制送風処理が小麦の地下部生育に及ぼす影響
- 134 牧草地における造成初期の個体群動態 : 枯死個体の特徴
- 3 根の物理的機能の解明に関する研究 : 第3報 強制送風処理が大豆の地下部生育に及ぼす影響
- 26 根の物理的機能の解明に関する研究 : 強制送風処理が大麦の地下部生育におよぼす影響
- ダイズの純光合成に及ぼすGlyoxylic Acid処理の効果
- エゾノギシギシの生態的防除に関する研究 : 第1報 永年草地におけるエゾノギシギシの発生と優占牧草との関係
- トウモロコシの光合成に及ぼすX線照射の影響
- 75. 大豆の収量におよぼす畦内雑草の影響
- 97 作物の光合成作用におよぼすγ線照射の影響 : 第2報 Gibberellic Acid処理トウモロコシの光合成能ならびに転流について
- ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第6報 ミシマサイコ種子の発芽抑制物質(その2)
- 47 作物の光合成作用におよぼすγ線照射の影響 : 第1報 Glyoxylic Acid処理ダイズの光合成能ならびに転流について
- ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第5報 ミシマサイコ休眠種子の生理的特性
- 40 ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第7報 後熟過程における発芽抑制物質の含量および発芽適温の推移
- 26 X線照射がトウモロコシの光合成能ならびに光合成産物におよぼす影響
- ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第4報 ミシマサイコ種子中の発芽抑制物質
- 72 ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第6報 ミシマサイコ種子中の発芽抑制物質(その2)
- 涛沸湖浚渫土壌からの巨大アッケシソウ出現要因の特定(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 90 ダイズ発芽時のプロテアーゼによるkunitzトリプシンインヒビターのC末端アミノ酸欠落(発芽・発育)
- 発芽過程におけるダイズトリプシンインヒビターの推移とそれらのN末端アミノ酸配列(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 99 ダイズ発芽過程におけるkunitzトリプシンインヒビターの活性推移
- ダイズ発芽過程におけるトリプシンインヒビターのC末端アミノ酸欠落と活性変化
- 43 ダイズ種子の発芽に関連するタンパク質の推移とアミノ酸配列
- 36 ダイズ耐冷性品種トヨコマチ・感受性品種ワセコガネにおけるKunitzトリプシンインヒビターの一次構造
- 79 ダイズトリプシンインヒビターのC-末端欠落による活性変化
- ダイズ出芽過程におけるKunitz type トリプシンインヒビターの推移
- ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第7報 ミシマサイコ種子中の発芽抑制物質(その3)
- 76. 休眠種子の発芽におよぼす光の生理・生化学的役割 : 第1報 メヒシバ (Digitaria Adscendens H.) 種子の発芽と光との関係
- 植物の刺激応答反応系におけるアセチルコリン : 第1報 熱ストレス下のトウモロコシ芽生えにおけるCa^の関与
- 80 植物の刺激(ストレス)応答におけるアセチルコリン(ACh)の作用機構 : I. トウモロコシ芽生えの重力刺激応答におけるAChの作用
- 117 トウモロコシ(___- ___-)のアセチルコリンエテラーゼ (AChE) 活性部位におけるCa^の分布と熱ストレスによるCa^の移動
- マメ科植物サイラトロにおけるアセチルコリン分解酵素 (AChE) の組織化学的検出
- 熱ストレス下の作物品種におけるアセチルコリン分解酵素の活性変化
- 86 マメ科牧草サイラトロにおけるアセチルコリン分解酵素(AChE)の組織化学的検出
- 熱ストレスがマメ科牧草サイラトロ(Macroptilium atropurpureum cv. Siratro)のアセチルコリン含量ならびに同分解酵素活性におよぼす影響
- 80 熱ストレス下のマメ科牧草サイラトロにおけるアセチルコリンの作用機作
- 熱ストレス下の作物品種における葉の萎凋現象とアセチルコリン含量の変化
- 76 熱帯地域導入作物の水分ストレス下におけるアセチルコリン分解酵素の活性変化と活性部位
- 103 水分ストレス下におけるAch含量変化 : とくに耐性作物の品種間差異
- 53 「米作日本一」表彰事業の成績を利用した普通期栽培の多収技術の解析 : 第1報 植物社会学的植生調査法を応用した手法による解析
- 水稲の紙筒移植に関する研究 : (2) 苗令・移植の深浅ならびに培土が水稲の生育収量に及ぼす影響 (第145回講演会)
- 水稲の紙筒移植に関する研究 : (1) 水稲の生育ならびに収量に及ぼす紙筒の影響 (第145回講演会)
- 水稲栽培におけるホーリーシートの利用効果に関する研究 : (予報) ホーリーシートマルチングが水稲の生育収量ならびに漏水量に及ぼす影響 (第145回講演会)
- 12.牧草の生育並びに形態変化に及ぼす光の影響に関する研究 : 第1報 オーチャードグラスの初期生育並びに形態変化に及ぼす原色ビニール被覆の影響(生理・生態,日本草地学会第10回大会講演要旨)
- 1.冬期ビニール温室内でのオーチヤードグラスの生育について(草類の生理・生態,日本草地学会第9回大会講演要旨)
- 夏期の庇陰と2・3草類の形態変化について (第138回講演会)
- 苗代保温材の相異が水稲の生育に及ぼす影響について (第127回 講演会)
- 電解水が作物の生育に及ぼす影響, 陸稲の生育と収量 (第1報) (第124回 講演会)
- 電解水が作物の生育に及ぼす影響 (第119回 講演会)
- ベントナイトの農作に於ける利用研究 : I. ベントナイト施用に依る作物の生育に関する研究 : II. 異なつた肥料溶液に依るベントナイトの膨潤性について
- Salicornia europaea L.の耐塩機構に関する研究 : I. Salicornia europaea L.生育期間におけるPHおよび浸透圧の変化
- 植物の刺激応答に関与するアセチルコリン : 細胞外分泌シグナルとしてのアセチルコリンエステラーゼの役割解明に期待
- ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第2報 発芽の促進と種子の貯蔵法
- アマハステビア(Stevia rebaudiana Bertoni)の栽培について-続-発芽とくにその適温と光発芽性
- ミシマサイコ種子の発芽に関する研究 : 第1報 採種後の経過期間および光条件が発芽に及ぼす影響
- 46 水ストレスに伴う葉緑体の構造変化
- 113 キハダの栽培に関する研究(4) : 特にキハダの初期生育について
- 甜菜の生育及び収量に及ぼすジベレリン処理の影響に関する研究 (第140回講演会)
- Fe-, Mn-, Cu-, Zn-EDTA が水稲の生育および収量におよぼす影響 (第131回 講演会)
- 金属錯化合物の農作における利用研究 : 第2報 Fe-, Mu-, Cu-, Zn-キレート化合物が水稲の生育および収量に及ぼす影響 (第127回 講演会)
- Co^照射に依る作物の生育機能障害について : (1) 被照射大小麦の生育について
- 26 生態特性と耐塩性機構の相違が塩湿地の植生に及ぼす影響
- 25 熱ストレス下のインゲンマメ(Phaseolus vulgaris)根部におけるアセチルコリンエステラーゼ作用
- 81 花器の形状による自生アッケシソウの分類
- 80 アッケシソウ(Salicornia europaea L.)の発芽・生育に及ぼす栽植密度およびCaCl_2の影響
- 能取湖周辺における塩生植物の生態特性と塩耐性
- 110 アッケシソウチラコイド膜タンパク質の量的変化におよぼすNaClの影響
- アッケシソウ(Salicornia europaea L.)花器の二形性に及ぼすNaClの影響
- 86 異なるNaClおよびKCl濃度がアッケシソウ(Salicornia europaea L.)の形態とAChE活性に及ぼす影響
- 4.作物環境刺激応答系におけるアセチルコリンの生理機能 (日本作物学会第208回講演会シンポジウム要旨)
- 作物環境刺激応答反応系におけるアセチルコリンの生理機能
- Zea mays AChEの酵素特性
- 作物体におけるアセチルコリンの局在性とその環境刺激応答反応系
- 57 塩ストレス下におけるアッケシソウ(Salicornia europaea L. )のアセチルコリンエステラーゼ応答
- 野生ハマボウフウ(Glehnia littoralis Fr. Schm.)の腋芽および成熟胚から誘導したカルスによる植物体増殖
- 金属錯化合物の農作に於ける利用研究 : (1) Fe及びMnキレート化合物が大麦の生育及び収量に及ぼす影響
- C_2H_4およびCO_2がコナギ(Monochoria vaginalis var. plantaginea)種子の発芽におよぼす影響
- 植物の刺激応答反応系におけるアセチルコリン : II. 熱ストレス下のトウモロコシ子葉鞘節細胞における Ca^ 移動
- 土壌水分の相違がパニカム属牧草の生育に及ぼす影響
- 50 植物のストレス応答におけるアセチルコリンの作用機構 : III. トウモロコシ芽生えの重力屈性とACh作用による溶質の不均等分布
- 作物の環境刺激応答系におけるアセチルコリンの役割
- 57 ホウレンソウ細胞におけるアセチルコリンエステラーゼ (AChE) 活性
- Salicornia europaea L.の耐塩機構に関する研究 : 第3報 塩の蓄積とアセチルコリン作用
- 植物におけるアセチルコリン
- Salicornia europaea L.の耐塩機構に関する研究 : II. 茎の表皮細胞における高浸透性
- 北海道羅臼岳産シダ植物の植物地理学的研究
- 灌漑開始期が水稻生育に及ぼす影響に就いて : 第2報(I)
- 播種期を異にした玉蜀黍の地下部生育に就いて (第112回講演会)
- 作物の生育に及ぼすテラマールの影響について (第109回講演会)
- 異なつた栽培状態下に於ける水稲の蒸散量について (第107回講演会)
- 異なつた栽培状態下に於ける水稻の呼吸量について (第1報)
- 異なつた栽培状況下に於ける水稲の呼吸量に就いて (予報)
- 灌漑開始期が水稻の生育に及ぼす影響について : 第2報 (2)
- 灌漑開始期と水稻生育の關係に就いて(豫報)