ヒト口腔癌ヌードマウス移植系におけるエタノール局注併用局所温熱療法の効果
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概要
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悪性腫瘍の治療に温熱療法とエタノール局注を併用すれば抗腫瘍効果の増大が期待される. 本研究は, ヒト口腔癌由来 KB 細胞のヌードマウス固形腫瘍を用いてエタノール局注併用局所温熱療法の効果について検討したものである. その結果, 1) エタノールは単独局注でも抗腫瘍効果を示し, その効果は壊死性であった. 2) エタノール局注併用局所温熱療法は相乗効果を示し, その効果は壊死性であった. 3) エタノール 0.3ml/g 局注で, 温熱療法による抗腫瘍効果は, 41℃加温に比べ43℃加温で約5.8倍に増強した. 以上の結果から, エタノール局注併用局所温熱療法は抗腫瘍効果が高い治療法と考えられた.
- 大阪歯科学会の論文
- 1994-08-25
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