2003年岩手県における水稲冷害の解析と課題
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概要
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岩手県では1993年冷害を教訓に,異常気象時における関係機関の連絡体制を整備し,深水管理や病害虫防除などの基本技術の徹底を図るとともに,耐冷性品種の普及・開発を行ってきた.しかし,2003年は6月下旬〜8月の長期間の低温により,県北部及び山間地を中心に障害不稔が多発し,10a当たり平均収量は387kg,作況指数73(図1)の,10年ぶりの不作となり,岩手県の農作物被害総額は約330億円と試算され,内水稲被害は約277億円と全体の84%を占める.本報告では,水稲の収量に大きく影響した,障害不稔及びいもち病の発生と,低温時の水管理の実態と課題を中心に報告する.
- 日本作物学会の論文
- 2004-12-27
著者
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