水稲直播栽培の冷害危険度シミュレーション

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概要

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水稲直播栽培は,春作業の省力化や作業競合の回避技術として注目されており,福島県には2004年で約1000haの面積がある.荒川ら(1993)は,平均気温の平年値を用いて,湛水直播栽培における水稲ササニシキの適地区分を行っているが障害不稔の危険度については評価していない.また,福島県では,直播栽培の普及拡大に伴ってコシヒカリの導入が進んでいるが,冷害年の出穂遅延については,試験年数が少なく十分な検討が行われていない.一方,2003年の冷害年において,水稲直播栽培は,移植栽培に比べて障害不稔や出穂遅延による冷害の影響を受けにくかったことが報告されている.そこで,本報では,水稲直播栽培の生育モデルを作成し,過去の冷害年時の気象条件を当てはめてシミュレーションを行い,障害不稔や出穂遅延による登熟不良に対する危険度の評価を試みたので報告する.
日本作物学会の論文
2004-12-27

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