ベンズイミダゾール系殺菌剤および methyl N-(3, 5-dichlorophenyl)carbamate 間における負相関交差耐性
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概要
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Methyl N-(3, 5-dichlorophenyl) carbamate (MDPC)は, Botrytis cinerea, Cercospora beticola, Fusarium nivale, Mycosphaerella melonisのベンズイミダゾール耐性菌に対し, 野生菌と比べて高い抗菌力を示し, ベンズイミダゾール系殺菌剤との間に負相関交差耐性が認められた.幼苗を用いた鉢試験でも, MDPCはベンズイミダゾール耐性菌によるキュウリ灰色かび病, キュウリうどんこ病, テンサイ褐斑病の発病を抑制する効果が認められた.また, 植物体への浸透移行性および治療効果もあった.一方, テンサイ褐斑病菌と耐性菌を混合して接種した場合, ベノミルまたはMDPCの単独処理では十分な防除効果が認められず, 効果を発揮するためには, 両者の混合処理が必要であった.
- 日本農薬学会の論文
- 1984-08-20
著者
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加藤 寿郎
Pesticide Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
高橋 淳也
住友化学工業株式会社農業科学研究所
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鴨下 克三
住友化学工業株式会社農業科学研究所
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加藤 寿郎
住友化学工業株式会社農業化学品管理室
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高橋 淳也
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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鴨下 克三
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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鈴木 恵子
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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加藤 寿郎
Pesticide Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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鈴木 恵子
Pesticides Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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加藤 寿郎
住友化学工業
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