アジドユビキノン-2 の合成および電子伝達活性の評価
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概要
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ミトコンドリアNADH-ユビキノン酸化還元酵素(複合体-I)の阻害剤の中には現在, 実用的な殺虫・殺ダニ剤として重要な位置を占めるものがいくつかある.複合体-Iにおけるユビキノン(Q)結合部位の同定は阻害剤の作用機構研究のみならず, 本酵素の構造および機能特性を解明するうえで重要であり, そのための手法としてアジドキノンを用いた光親和性標識実験が有効であると考えられる.そこで, 我々の開発したユビキノン類縁体の合成法を応用し, 2-benzyloxy-Q_2および3-benzyloxy-Q_2から3段階でそれぞれ2-azido-Q_2および3-azido-Q_2を効率よく合成した.牛心筋ミトコンドリア複合体-Iにおける電子伝達活性を評価したところ, 両化合物とも良好な電子受容体として機能することがわかった.
- 日本農薬学会の論文
- 2002-05-20
著者
-
野村 和博
Division Of Applied Life Sciences Graduate School Of Agriculture Kyoto University
-
三芳 秀人
京大院農応用生命科学
-
三芳 秀人
京都大学農学部
-
三芳 秀人
Division Of Applied Life Sciences Graduate School Of Agriculture Kyoto University
-
坂元 君年
Division of Applied Life Sciences, Graduate School of Agriculture, Kyoto University
-
坂元 君年
Division Of Applied Life Sciences Graduate School Of Agriculture Kyoto University
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