ニンニクの貯穀害虫に対する忌避効果
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概要
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玄米にニンニクの小片, オロシ, および揮発性成分抽出物を処理すると, 貯蔵害虫のコクゾウムシとコクヌストモドキに対して忌避効果を示したが, 殺虫活性はなかった.ニンニクおよびその抽出物は供試した農業害虫のコナガ幼虫とモモアカアブラムシに対しては忌避効果も殺虫活性も示さなかった.一方比較試験に供試したトウガラシとワサビについては, いずれも貯蔵害虫に対して忌避効果がないか, あるいは著しく弱い効果しか示さなかったが, ワサビの揮発性成分は貯蔵害虫両種に対して殺虫活性を示した.ニンニクの揮発性成分を捕集しGC-MSで分析したところ, 4つの主要なピークが分離され, アリシンの急速な分解によって生成したスルフィド化合物と, その脱水素反応によって生成した環状化合物と推定された.忌避効果がアリシン自体, その分解物, あるいはそれらの混合物に由来するかについては不明である.
- 2000-08-20
著者
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本山 直樹
Laboratory of Pesticide Toxicology Graduate School of Horticulture, Chiba University
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ラハマン G.
Laboratory Of Pesticide Toxicology Faculty Of Horticulture Chiba University
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