イエバエの成虫に経口投与したシロマジンが生殖と次世代の発育に及ぼす影響
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概要
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シロマジンを水に溶かして最大1000ppmまでの濃度をイエバエ成虫に経口投与した場合に, 産卵数, 孵化率, およびその後の幼虫発育に及ぼす影響について調べた.羽化直後成虫に500または1000ppmのシロマジンを連続的に経口投与すると, 次世代の幼虫の発育は完全に阻害されたが, この効果は雌成虫処理によってのみ発現した.シロマジン投与を羽化直後から4日間だけに限定した場合は, 次世代幼虫の発育阻害効果は第1産卵期の卵から孵化した幼虫にのみ見られた.成虫の交雑組み合わせやシロマジン投与濃度にかかわらず, 産卵数, 孵化率, 蛹化率, 羽化率には影響が見られなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 2000-08-20
著者
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本山 直樹
Laboratory of Pesticide Toxicology Graduate School of Horticulture, Chiba University
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アラム J.
Laboratory Of Pesticide Toxicology Faculty Of Horticulture Chiba University
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アラム Md.
Laboratory Of Pesticide Toxicology Faculty Of Horticulture Chiba University
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