新規いもち病防除剤カルプロパミドの生物活性
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概要
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カルプロパミド(KTU 3616)は浸透性で優れたいもち病防除剤として見出された.その基礎活性と生物的特性についてin vitroとin vivoで検討した.カルプロパミドはOomycetesに属する菌類に弱い活性を示すものの, その他の植物病原菌類の菌糸生育にはほとんど抗菌力を示さない.さらにいもち病菌の胞子発芽, 付着器形成を阻害しない.しかしながら培養試験において多くの菌類のコロニーの色を変化させ, またいもち病菌の付着器のメラニン化を強く阻害した.そして本剤は非常に低い濃度でいもち病菌のイネへの付着器侵入を阻害するが, 一度付着器侵入が始まった後にはその効果は劣った.
- 日本農薬学会の論文
- 1997-05-20
著者
-
田中 桂子
バイエルクロップサイエンス(株)
-
金原 太郎
バイエルクロップサイエンス(株)
-
倉橋 良雄
Laboratory for Remediation Research, Plant Science Center,Riken
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利部 伸三
Faculty of Education, Gifu University
-
坂和 慎二
Laboratory for Disease Control, Yuki Research Centre, Nihon Bayer Agrochem Co., Ltd.
-
金原 太郎
Laboratory for Disease Control, Yuki Research Centre, Nihon Bayer Agrochem Co., Ltd.
-
田中 桂子
Laboratory for Disease Control, Yuki Research Centre, Nihon Bayer Agrochem Co., Ltd.
-
坂和 慎二
Laboratory For Disease Control Yuki Research Centre Nihon Bayer Agrochem Co. Ltd.
-
倉橋 良雄
Laboratory For Disease Control Yuki Research Centre Nihon Bayer Agrochem K.k.
-
倉橋 良雄
Laboratory For Remediation Research Science Center
-
Kurahashi Y
Nihon Bayer Agrochem K.k. Ibaraki Jpn
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