土壌中における農薬の多点減衰モデル
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概要
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時間-対数濃度関係が直線でなく裾野型を示す場合, 複数の分解部位があり各部位は相互に独立で, 部位間で薬剤の出入がないと仮定することにより, C=Σ__nC_ne^<-k_nt>, C_0=Σ__nC_n(C_0は初濃度の推定値)が成立する.フェンバレレートの文献データを上式に当てはめ, SIMPLEX法によりパラメータ定数C_n, k_nを推定した.小平土壌では処理量の60%が7.4日の, 40%が66日の半減期で, 安土土壌では10%が5日の, 90%が89日の半減期で減衰することが推測された.Hillらの2室減衰モデルに誤植のあることを指摘し, 補正した式のパラメータ定数の推定は直接法では困難であったが2点減衰モデルのパラメータから換算できることを示した.連用による最大残留率の推定も多点減衰モデルにより容易となることを示した.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-08-20
著者
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