土壌中における農薬の多点減衰モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
時間-対数濃度関係が直線でなく裾野型を示す場合, 複数の分解部位があり各部位は相互に独立で, 部位間で薬剤の出入がないと仮定することにより, C=Σ__nC_ne^<-k_nt>, C_0=Σ__nC_n(C_0は初濃度の推定値)が成立する.フェンバレレートの文献データを上式に当てはめ, SIMPLEX法によりパラメータ定数C_n, k_nを推定した.小平土壌では処理量の60%が7.4日の, 40%が66日の半減期で, 安土土壌では10%が5日の, 90%が89日の半減期で減衰することが推測された.Hillらの2室減衰モデルに誤植のあることを指摘し, 補正した式のパラメータ定数の推定は直接法では困難であったが2点減衰モデルのパラメータから換算できることを示した.連用による最大残留率の推定も多点減衰モデルにより容易となることを示した.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-08-20
著者
関連論文
- イネ苗立枯症の病原細菌が産生する発根抑制物質トロポロン
- 土壌中における農薬の多点減衰モデル
- 農薬の溶脱試験法の提案
- 農薬の土壌溶脱に関する分散係数とシミュレーションの問題点
- 水溶性物質(ピクリン酸)の土壌内移動を予測するための諸因子
- 第二回大会懇親会覚え書
- エステルの化学名
- デカクロル化によるPCBの定量法 土壌および農作物(玄米)分析への応用(速報)
- 錯塩生成によるボルドー液の溶出に就て
- 葉の界面化学的研究(1)-濡れの測定法と測定例-
- Dibutyl N-methyl-N-phenylphosphoramidate による Pyricularia oryzae におけるリン脂質メチル基転移反応阻害と phosphoramidate-phosphorothiolate 間の負相関交叉耐性
- 24.PCPの植物吸収,層位別分布,地下流亡(関東支部講演会講演要旨)
- 1C・6 陽イオン交換樹脂によるPCPの吸着(土壌化学(土壌無機成分・土壌鉱物および膠質複合体))
- フェノール類の酸性白土による吸着
- パラ置換ニトロベンゼンの土壌吸着
- PCPの土壌吸着(第3報) : 土壌の物理的性質とPCP吸着
- PCPの土壌吸着(第2報) : 腐植, pHおよび置換塩基の種類がPCP吸着に及ぼす影響
- PCPの土壌吸着(第1報) : PCP吸着の大きさとその表わし方
- 5 土壌中におけるクロールピクリンの簡易定量法(関東支部講演会講演要旨)
- (120) クロルピクリンの簡易定量法 (殺菌剤(昭和43年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- デカクロル化によるPCBの定量法 土壌および農作物(玄米)分析への応用
- 錯鹽生成によるボルドー液の溶出に就て
- 32. PCPの畑土壌中における分解
- 4E・7 土壌中における有機水銀化合物の行動(土壌化学 : 土壌鉱物および膠質複合体)
- (183) 土壌水分と PCNB の移動 (殺菌剤(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- イオン交換樹脂によるパラ置換ニトロベンゼンの吸着
- 陽イオン交換樹脂によるペンタクロロフェノールの吸着
- 葉の界面化學的研究 : (第1報)濡れの測定法と測定例